例文②垂涎の思い

「垂涎の思い」は、使われるシーンが限定される表現です。 ・ずっと想い続けた彼女の花嫁姿を、僕は遠くから垂涎の思いで見つめるしかありませんでした。 ・この季節しか食べられないジビエのコース料理を、垂涎の思いで眺めました。 「垂涎の思い」は特定の人にとっては魅力的あるいは貴重であるというものに対して持つ感情を表しています。一部の人にとって「欲しいと熱望したにも関わらず手に入らないもの」に対して「垂涎の思い」が使用されるというのがポイントといえます。

例文③垂涎もの

特に趣味の世界で使われることが多いのが「垂涎もの」という表現です。 ・デビュー30周年を記念して、ファンには垂涎ものの限定DVD-BOXが発売されるらしいです。 ・最新機器が揃うこのラボは、その分野の研究者には垂涎ものといえる施設です。 「垂涎もの」には、「その品がどうしても欲しいと思わせるほど魅力的である」という意味があります。そこには「見た人すべてが欲しいと思う」というニュアンスが含まれます。ただしそこには万人ではなく、特定の分野に興味がある人全員という意味があることも覚えておいてください。

垂涎の英語は「envy」

(画像:Unsplash

「垂涎」を英訳しようとすると、いくつか英単語が出てきます。中でも使用頻度が高いものといえば、「envy」でしょう。 ・Our aunt has such a gorgeous diamond ring. It's an object of envy to us. (叔母は豪華なダイヤモンドの指輪を持っています。それは私たちにとって垂涎の的です。) 「垂涎の的」を直訳すると「object of envy」になることから、「envy」が最も使われるのです。「垂涎の的」という使い方を英訳したい時には、必ず「object of envy」を用いましょう。

まとめ

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「垂涎」の意味そして使い方について、理解できましたか。 「垂涎」という熟語をそのまま使うことはなくても、「垂涎の的」や「垂涎の思い」「垂涎もの」という表現で活用することは多々あるはずです。使い方のニュアンスの違いを踏まえて正しく「垂涎」を活用できるようにしておくと、ビジネスシーンで重宝します。この機会に覚えておいてください。