【ビジネス用語】トレードオフの意味・具体例・使い方など徹底解説!

ビジネス用語

2019年3月14日

ビジネスをしていると必ず起きる「トレードオフ」。その場面に直面したときに意思決定を迫られることになります。 今回の記事ではこの「トレードオフ」の言葉に着目し、意味や例文、類義語まで解説します。 「どちらを選べば良いか」「そもそもトレードオフをふせげたのではないか」といった迷いをなくすために本記事は参考になります。ぜひご一読ください。

トレードオフとは

混沌

ビジネスシーンでは全てが納得行く形で上手く機能する事は極めて少なく、トレードオフが発生した時にその調整をしなければならなくなることが多々あります。 ここではトレードオフの意味や英語の「trade off」の意味について説明します。

トレードオフの意味は「両立不可能」

トレードオフの意味は片方を追求する時にもう片方を犠牲にしなければならない状況のことで、簡単に言えば「両立不可能」と言うことです。 中小企業や個人事業主など特にリソースが限られている場合、そのリソースを適切に配分するために優先順位を決めてどの問題解決に集中すべきかを考え無ければいけません。 つまりトレードオフが発生した場合には自社の利益の最大化につながる可能性が最も高い問題に集中してリソースを割く必要があります。

トレードオフは英語の「trade off」に由来する

「トレードオフ」は英語の「trade off」に由来しますが、英語の場合も日本語と意味は同じで「両立不可能」と言う意味になります。 ・We must be aware of the trade-offs in the business scene. (ビジネスシーンのトレードオフに気をつけなければならない。) ビジネスシーンでトレードオフの状態に遭遇しない事はまずありませんが、トレードオフの状態を解決できるようになったら本物のビジネスマンと言えます。

トレードオフの具体例

ビジネスマン

「トレードオフ」は英語の「trade off」に由来しますが、英語の場合も日本語と意味は同じで「両立不可能」と言う意味になります。 ビジネスシーンでトレードオフの状態に遭遇しない事はまずありませんが、トレードオフの状態を解決できるようになると本物のビジネスマンと言えます。

経済でのトレードオフの例

増税と社会保障の関係は経済におけるトレードオフの最適な例です。 増税によって国の歳入が潤沢になれば、国民皆保険による医療費負担・年金・雇用保険などの社会保障が充実し国民の生活は豊かになります。 しかし増税すれば国民の負担は増加する事になり、増税案は反対され社会保障のさらなる充実が難しくなってしまいます。

日常生活でのトレードオフの例

日常生活におけるトレードオフとして考えられるのは労働時間とお金について考えられます。 趣味や旅行にかける時間を増やすために労働時間を減らせば稼げるお金は少なくなってしまいます。 逆にお金を稼ぐために沢山働けば趣味や旅行などにかける時間は少なくなってしまいます。

そのほかでのトレードオフの例

その他にトレードオフの状態として考えられるのは食欲とダイエットの関係が考えられます。 甘いものが好きな人が食欲に任せてスイーツを食べてしまえば、体重を減らすというダイエットの目標を達成することはできません。 逆にダイエットをすることになれば甘いものが食べられず、好きなものを食べて食欲を満たす事は出来なくなります。

トレードオフという言葉の使い方とその例文

例文

ここではトレードオフという言葉の実際の使い方を例文を交えてご紹介します。 ビジネスシーンでは頻繁に登場する言葉で正しい意味を理解しておく必要がありますので、紹介する2つの例をよく確認してみてください。

優先順位

ビジネスシーンでは全て思いどおりに進めることは難しくトレードオフの状態は頻繁に起こるので、今自社や自分自身がどこにリソースを割くべきか優先順位を決めておき、会社にとって重要な項目から解決していく必要があります。 ・トレードオフの状況に適切に対処するために優先順位を決めておくべきだ。 タスクの優先順位をつける際は「利益増加に最もインパクトが大きい課題」から解決するように考えると、効率よくビジネスを進めることが出来ます。

カニバリゼーション

カニバリゼーションとは自社のある商品が他の商品の売上を奪ってしまい、自社内で売上の共食いが起きている状態のことです。 ・カニバリゼーションとは自社の売り上げについてトレードオフが起きていることです。 つまり1つの商品の売り上げが伸びることによってもう一つの商品の売り上げは落ちてしまうことになり「売り上げの共食い」が起きているため、トレードオフの状態が起きていると言えます。

トレードオフの類語と対義語

類義語と対義語

次はトレードオフの類義語「二律背反」と、対義語の「両立」についてご紹介します。 特に、「二律背反」はビジネスシーンに当てはめて使うことはほぼありませんが、トレードオフと意味を混同しやすいので、意味の違いを明確に区別できるようにする必要があります。

トレードオフの類語は「二律背反」

「二律背反」とは2つの命題が矛盾しており両立することができないことを言います。 わかりやすいのは「私は嘘つきです」と言う発言です。これは発言者が正直者だと仮定すれば発言者は嘘つきだという事になり、発言者がが嘘つきと仮定すると発言者は正直者だという意味になるため矛盾が起きています。 トレードオフとは矛盾が起きているのではなく一方優先するともう一方を犠牲にしなければならないと言う意味なので、二律背反とは意味が異なります。

トレードオフの対義語は「両立」

トレードオフはどちらかを優先する事でもう一方が犠牲になることで、簡単に言えば両立できない事なのでトレードオフの対義語は「両立」と言えます。 個人事業主や中小企業の経営者などがビジネスに関する意思決定をする場合に、自社のリソースが潤沢に有りどこにでも人もお金も投じることが出来るということは殆どありません。 目の前のビジネスチャンスや社内環境改善など全てを「両立」して進めるためには、人的・物的・金銭的リソースを十分に確保しておく必要があります。

トレードオフの関連語

似ている単語

ビジネスシーンでは「トレードオフ」という言葉単体で使うこともよくありますが、「トレードオフ」は他の言葉と併せて使われ特定の概念を表す単語にもなります。 ここでは「トレードオフ曲線」、「トレードオフ分析」、「機会費用」の3つについて説明します。

トレードオフ曲線

「トレードオフ曲線」とは経済学用語で、完全雇用と物価の関係をグラフで表すと反比例の形になることをいいます。 完全雇用を目指し失業率が低下すると企業で働く人が増え、企業が商品やサービスを生み出すためにかかる費用が増え、その結果商品やサービスの価格が高騰し、物価が上昇することになります。 一方で物価を下げるためには企業は費用を抑える必要があり、コストカットの方法として雇用を控えるようになれば失業率が増加することになります。 つまり雇用と物価は両立が難しいトレードオフの関係だと言えます。

トレードオフ分析

「トレードオフ分析」とは2つの要素を相互互換することで代替案が作れるか検討することです。 コストと製品性能についてトレードオフ分析をする場合、コストをかければ製品性能は高くなりますが、コストをかけた分販売価格が高くなります。 一方でコストを抑えれば製品性能は落ちる一方で、販売価格は安く抑えることができるため販売量が増える可能性があります。 コストと性能について商品を市場に出す場合の価格も考慮した場合の、最適なコストと性能を考えるためにトレードオフ分析を行います。

機会費用

「機会費用」とは自分が選択しなかった行動をとった場合に得られた可能性のある利益のことです。 例えばプロジェクトAからは20万円の利益、プロジェクトBからの利益は15万円が見込まれている場合に、プロジェクトAを実施した場合の機会費用は15万円で、プロジェクトBを実施した場合の機会費用は20万円となります。 利益獲得機会が複数あり自社のリソースが限られている時は、自社の獲得利益が最大になる行動を選択する必要があります。

トレードオフを学ぶのに最適な本

書籍

『トレードオフー上質を取るか、手軽を取るか』(ケビン・メイニー) こちらはトレードオフに関する書籍の中で最も有名なものです。実存する企業で起こったトレードオフとその解消方法について書かれています。 『事例に学ぶトレードオフを勝ち抜くための総合技術管理のテクニック:リスクマネジメントのすすめ』(CTMリサーチフォーラム) こちらはビジネスや日常生活で起こるトレードオフと、その克服のための考え方やテクニックを紹介している本です。

まとめ

まとめ

「トレードオフ」の状態が目の前で起こるとその対処に慣れていない人は頭が真っ白になってしまいます。 ただし、敵同士だった人たちに共通目的を与えると仲間意識が生まれるように、ご紹介した書籍等からトレードオフの対処法を学べば難しい問題も克服できるようになります。


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