チ-37号事件の概要

「チ-37号事件」は1961年に秋田県で起きた偽札事件です。偽札を使った事件は数ありますが「チ-37号事件」はその中でもかなり謎が多いものであり、未だに解決に至っていません。 ここでは、「チ-37号事件」がどのようなものであったかについて詳しく解説していきます。

1961年秋田の日本銀行で発見

「チ-37号事件」に使われた偽札は、1961年に秋田県の日本銀行秋田支店で発見されました。廃棄処分される予定だった紙幣の中から、偽札である千円札が見つかったのです。 「チ」は警察用語で、偽札事件においての千円札を意味します。その中でも「37」は37番目に起きたという意味を持っています。そのため、この事件は「チ-37号事件」と名付けられて捜査が開始されることとなりました。

1963年を最後に偽札が出てこなくなる

1961年に偽札が発見されてから各地で偽札が使われることとなりましたが、1963年を最後に偽札は出てこなくなりました。この2年間に、警察はさまざまな情報を新聞に掲載し、情報を募るなどして犯人特定に奮闘しました。 あえて新聞に掲載する情報を最小限に抑えたり、地方紙にしか情報を載せないようにするなど、さまざまな工夫を重ねましたが犯人を捕まえることはできませんでした。1963年以降、偽札の姿も犯人の手がかりも失うこととなってしまったのです。

1973年に未解決のまま時効成立

「チ-37号事件」は1973年11月4日に公訴時効が成立し、未解決のままで捜査終了ということになりました。これは最後に偽札が発見された1963年11月4日からちょうど10年後のことです。 この「チ-37号事件」は、偽札の精巧度の高さから「日本の偽札史上最高の芸術品」とまでいわれています。それがどれほど精密に造られていたものであったのかを、以下で詳しく解説していきます。