1分でわかるチ-37号事件
事件の要点
- 1961年に発覚した偽札事件
- 犯人が捕まることはなく迷宮入りに
- 千円札が新しくなるなど大きな影響を与えた
チ-37号事件の概要
チ-37号事件(画像:Unsplash)
「チ-37号事件」は1961年に秋田県で起きた偽札事件です。偽札を使った事件は数ありますが「チ-37号事件」はその中でもかなり謎が多いものであり、未だに解決に至っていません。
1961年秋田の日本銀行で発見
「チ-37号事件」に使われた偽札は、1961年に秋田県の日本銀行秋田支店で発見されました。廃棄処分される予定だった紙幣の中から、偽札である千円札が見つかりました。 「チ」は警察用語で、偽札事件においての千円札を意味します。その中でも「37」は37番目に起きたという意味を持っています。そのため、この事件は「チ-37号事件」と名付けられて捜査が開始されることとなります。
1963年を最後に偽札が出てこなくなる
1961年に偽札が発見されてから各地で偽札が使われることとなりましたが、1963年を最後に偽札は出てこなくなりました。この2年間に、警察はさまざまな情報を新聞に掲載し、情報を募るなどして犯人特定に奮闘しました。 あえて新聞に掲載する情報を最小限に抑えたり、地方紙にしか情報を載せないようにするなど、さまざまな工夫を重ねましたが犯人を捕まえることはできませんでした。1963年以降、偽札の姿も犯人の手がかりも失うこととなってしまいました。