傀儡(かいらい)の意味や使い方、類義語のマリオネットとの違い、傀儡師(くぐつし)についても解説!

ビジネス用語

2019年5月3日

「傀儡(かいらい)」は大変難しい言葉です。読むことはできても漢字で書ける人は少ないのではないでしょうか。今回ビジキャリではこの「傀儡」に着目し、幾つかの類語との違いや「傀儡」とセットで熟語として使われる言葉などについても詳しく解説しますので参考にしてください。

傀儡(かいらい)の意味は「他人のいいなり」

傀儡の意味

「傀儡」は「かいらい」「くぐつ」「でく」と読むやや難しい言葉ですが、政治に関するニュースや書籍などで見かけることもある言葉で、正しい意味を理解しておく必要のある言葉です。 「傀儡」の意味は「他人の言いなりになること」という意味です。現在は「傀儡国家(かいらいこっか)」「傀儡政権(かいらいせいけん)」のように政治について言う時に使われることが多いです。 「傀儡」とはもともと「あやつり人形」のことですが、あやつり人形は自分の意志で動くことができず、舞台裏にいる傀儡師によって動かされます。このアナロジーから「自分の意思で行動しないこと」「他人の言いなりになること」という意味になりました。

傀儡の類語は「偶人・操り人形・マリオネット」

傀儡の類語

「傀儡」の類語には「偶人」「操り人形」「マリオネット」の3つがあります。 それぞれの言葉は全て「人形」という意味は全く同じですが、微妙にニュアンスが異なる言葉もあります。人形としての特徴に少しずつ違いがありますので、それについて紹介していきます。

「傀儡」と「偶人」の違い

「傀儡」と「偶人」の違いは、「あやつり人形」か「普通の人形」かです。 「偶人」の読み方は「ぐうじん」「でく」で、「人形」という意味です。「偶人」は普通の人形のことなので、「あやつる」という意味は含まれません。 一方で「傀儡」は紐をつけたり、仕込まれた様々なからくりによって動く人形なので、あやつる仕掛けのない「偶人」とは意味が異なります。

「傀儡」と「操り人形」の違い

「傀儡」と「あやつり人形」の違いはなく、全く同じ意味です。 「傀儡」を平易な日本語に直すと「あやつり人形」という言葉になるので、「傀儡」と「あやつり人形」には違いはありません。 実際に使う場合には「傀儡」の方がより硬い表現になったり、古い言い方になるのでそうした文体にしたい場合に使うと良いです。一方で「あやつり人形」はより平易な表現になるので、柔らかい文体にしたい時に使うと良いです。

「傀儡」と「マリオネット」の違い

「傀儡」と「マリオネット」は、「あやつる方法」に違いがあります。 「マリオネット」も「あやつり人形」ですが、「マリオネット」の場合は人形にひもをつなげて、上から紐を吊るすような形にして操ります。 一方で、「傀儡」はひもであやつる他に、事前に仕込んだ「からくり」によって動かすこともあるので、この点で「マリオネット」とは異なります。

傀儡の使い方と例文

傀儡の使い方と例文

次は「傀儡」という言葉の使い方と例文を紹介します。 ここでは「傀儡師」「傀儡国家」「傀儡政権」の3つの表現と合わせて例文を紹介します。どの表現も「他人の言いなりになる」という「傀儡」の元の意味を分かっていれば、簡単に理解できる表現なので、しっかりと覚えておきましょう。

例文①傀儡師(くぐつし)

1つ目は「傀儡師」という表現です。 ・彼の指示一つで会社の方針がすべて変わるので、さながら彼は傀儡師のようだ。 「傀儡師」は「くぐつし」と読み、「傀儡」を操る人のことを言います。例文ではそこからのアナロジーで、会社で実権を持つ人のことを「傀儡師」のようだと表現しています。実際に「傀儡師」には「陰で想いのままに人を操る人」「黒幕」などの意味があるので覚えておきましょう。

例文②傀儡国家

2つ目は「傀儡国家」という表現です。 ・日本は、アメリカ合衆国の傀儡国家と言われることがある。 「傀儡国家」は「かいらいこっか」と読みます。意味は「国家の体裁はあるものの、その実権は特定の人物・団体・海外の国家が持っていて、その言いなりになっている国家」です。つまりその国が自主的に動くことは出来ず、「特定の人物・団体・海外の国家」などのあやつり人形になっている国家と言うことです。

例文③傀儡政権

3つ目は「傀儡政権」という表現です。 ・今の政権はあの政治家の支配権が強く、実質的には傀儡政権となっている。 「傀儡政権」は「かいらいせいけん」と読み、意味は「特定の党・人物・団体・海外国家などに実権があり、その言いなりになっている政権」という意味で、「傀儡国家」とほとんど同じ意味です。表面的には「政権」を持っているものの、その裏に「黒幕」がいてその言いなりになっている政権のことを言います。

傀儡の英語は「puppet」

puppet

「傀儡」の英語表現は、「puppet」となります。 ・The country overcame the puppet state. (その国は傀儡国家を克服した。) 「state」は「国家」という意味なので、「傀儡国家」は英語で「puppet state」という意味になります。

まとめ

まとめ

「傀儡」は漢字の書き方は難しいですが、「あやつり人形」を難しく表現しただけなので、簡単に使える言葉です。 この記事で紹介した「傀儡師」「傀儡国家」「傀儡政権」などの意味も覚えておき、政治関連のニュース・コラム・書籍などで出てきた時にすぐに意味が理解できるようにしておきましょう。


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