羊頭狗肉(ようとうくにく)の意味や由来を解説!例文を踏まえ使い方も紹介!

ビジネス用語

2019年5月11日

「羊頭狗肉」はビジネスシーンなどで使ってみたい言葉の一つですが、使いこなす自信がない人も多いのではないでしょうか。今回ビジキャリでは、この「羊頭狗肉」を深掘りします。正しい意味を理解すると同時に様々な類語なども学習して、「羊頭狗肉」を自在に使いこなせるようになりましょう。

羊頭狗肉の読み方は「ようとうくにく」

「羊頭狗肉」ということわざを、知らない人は案外多いかもしれません。ビジネスシーンでの使い方に注意が必要な「羊頭狗肉」の読み方は、「ようとうくにく」です。 「羊」「頭」「狗」「肉」の4文字で構成されており、文字により音読みと訓読みに分かれます。「羊」「頭」「狗」は音読み、「肉」は訓読みします。

羊頭狗肉の意味と由来

「羊頭狗肉」は日常生活で使える四字熟語なのですが、漢字だけを見ると意味をイメージしにくいことでしょう。それはの四字熟語の由来とも関係しています。 ここでは「羊頭狗肉」の正しい意味と由来について説明します。意味を理解して、日常生活で使ってみてください。

羊頭狗肉の意味は「見かけと実質とが一致しないことの例え」

「羊頭狗肉」は「立派な見かけをしているが、実際の中身は伴っていないこと」を意味します。簡単に言うと、「見掛け倒し」ということです。 「羊頭狗肉」は「見かけだけを飾り立て内実をごまかす」「見かけの立派さと実質が一致していない」ことを例える表現です。日常生活においても、ネガティブな感情を持った時に使う四字熟語です。

羊頭狗肉の由来は故事から

「羊頭狗肉」は中国宋時代の故事成語である、禅書「無関門」が由来です。 ・無門曰、黄面瞿曇、傍若無人。壓良爲賤、懸羊頭賣狗肉。 (無門は言いました。「金色のお釈迦様は独りよがりです。善良な人を連れ出し奴隷にするかと思えば、羊肉だと偽って犬の肉を売っています。) この故事成語にある「懸羊頭賣狗肉」という一節を省略した「羊頭狗肉」が、四字熟語として残ったのです。

羊頭狗肉の使い方・例文

「羊頭狗肉」は相手を皮肉る際、あるいは愚痴を言う時に使う表現です。そのため「羊頭狗肉」そのままだけでなく、「「羊頭狗肉もいいところ」「羊頭狗肉も甚だしい」「羊頭狗肉ぶり」といった使い方もあります。 ここでは「羊頭狗肉」をそのまま使う方法と「羊頭狗肉もいいところ」を取り上げ、例文を交えながら説明します。

例文①羊頭狗肉

一般的な「羊頭狗肉」の使い方は、皮肉として用いることです。 ・鳴り物入りで始めたプロジェクトでしたが、実際は羊頭狗肉でしかないと関係者はわかっています。 ・いつも話を聞いてくれる部長は頼りになる人だと信頼していましたが、羊頭狗肉と言う方がふさわしい方で残念です。 この場合は「口だけは達者だけれど、まったく行動は一致しない」という意味で使われます。他者に使う言葉なので、「羊頭狗肉と言われても、私は自分を変える気はありません」など自らを表現する使い方はしません。

例文②羊頭狗肉もいいところ

愚痴を言う時に使う表現としては、「羊頭狗肉もいいところ」が適しています。 ・同期会では偉そうに上司を批判しているけれど、本人を前にすると保身のためにごまをすっている彼は羊頭狗肉もいいところです。 ・カタログの写真がステキだったから購入したのに、実物が全然違うなんて羊頭狗肉もいいいところで腹が立ちます。 このように「羊頭狗肉もいいところ」は、マイナスな感情を吐き出す際に使われる表現です。「あの人は羊頭狗肉もいいところだけれど、それも個性だと思います」というような短所を表す用途では使いません。

羊頭狗肉の類語

「羊頭狗肉」の類語にあげられる四字熟語には、「有名無実(ゆうめいむじつ)」や「牛頭馬肉(きゅうとうばにく)」「言行齟齬(げんこうそご)」「羊頭馬捕(ようとうばほ)」などがあります。四字熟語以外なら「見掛け倒し」が一般的です。 ここでは「有名無実」と「見掛け倒し」を取り上げて、例文を紹介しながら「羊頭狗肉」との違いを説明します。

類語①有名無実

「羊頭狗肉」は「見かけは立派なものの、内実が伴わない」という意味です。一方の「有名無実」は「名前ばかりで、実際が伴わない」ことを指します。 ・残業手当がカットになって業務が増えたことを思うと、係長の肩書は有名無実で雑用係に降格した気分です。 ・夫は社会人サークルでサッカーを続け週末のたびに外出していますが、活動は有名無実でただお酒を飲んでいるだけです。 「羊頭狗肉」は「見かけは立派に見える」ことを指しますが、「有名無実」は「名前だけ」とニュアンスが異なります。

類語②見掛け倒し

「羊頭狗肉」には「立派に見せかけて、実際は粗悪」という意味もあります。類語としてあげられる「見掛け倒し」は「外見は立派でも、実質は劣っている」ことを指します。 ・部下に任せきりだったコンペのプレゼンテーションを急に行わなければならなくなった部長の落ち着きは、見掛け倒しだと誰もが気づいていました。 ・雑誌を見て楽しみにしていたけれど、このホテルは見掛け倒しでした。 「羊頭狗肉」と「見掛け倒し」の意味は同じなので、言い換えに用いることができます。

まとめ

漢字を見るだけではイメージしにく「羊頭狗肉」の意味や使い方、類語について説明してきましたが理解していただけましたか。 「羊頭狗肉」は相手を皮肉るなどネガティブな使い方をするので、ビジネスシーンではクライアントに対して用いてはいけません。しかし口先ばかりの部下を叱責する、あるいは見栄えはよくても中身がない企画書をリテイクする際に使うことはあります。これを機会に、自分でも使ってみてください。


関連記事