悼むと「偲ぶ」の違い

「偲ぶ」は「遠くにいる人・過去の出来事・昔なじみのあった場所を懐かしく思うこと」という意味です。つまり「哀しい」という気持ちではなく、どちらかと言えば「懐かしさ」という感情です。 「故人を偲ぶ」という場合も「悲しみを感じる」というよりは、故人との生前の思い出や故人の人となりを思い出して、「懐かしむ」ことが意識されています。 「悼む」と「偲ぶ」では意味を区別しておく必要があるので注意しましょう。

悼むと「弔う」の違い

「弔う」には2つの意味があり、「人の死を悲しむ」という「感情」に関する意味と、「故人の供養をする」という「行為」を意味する場合があります。 つまり、前者の意味では「悼む」と全く同じ意味ですが、後者の意味で使われた場合は「葬儀」などの法会を行うことになるので意味が異なります。 微妙な意味の違いですが、しっかりと区別して間違った使い方をしないように注意しておきましょう。

悼むの使い方と例文

使い方と例文

使い方と例文(画像:Unsplash

「悼む」と類義語の意味やニュアンスの違いは理解できたでしょうか。「悼む」「弔意」「哀悼(の意)」は全て「人の死を悲しむ」という感情について話していますが、「〜を表す」が付けばその感情を表現することになります。 この見出しでは、そうした意味の違いを踏まえて、実際の使い方について紹介していきます。

悼まれる

1つ目の例文です。 ・彼女の死は多くのファンに悼まれるものだった。 例文では「悼む」という言葉が受動態になり、「悼まれる」と表現されています。ここでは生前に大きな人気を博した女優や歌手などが亡くなったことに対して、彼女のファンが悲しみを感じているという意味です。 もちろんこの場合も葬儀に参加することなく、彼女の死を知ったことで悲しみを感じるだけでも意味が通じます。