悼む(いたむ)の意味や類義語との違いなどわかりやすく解説!

ビジネス用語

2019年4月17日

「悼む」という言葉はあまり使いたくはないですが、社会人として使わざるを得ない場面は多々あります。類語も多く人前で使う際は使い分けに気を付ける必要があります。今回ビジキャリでは、この「悼む」に着目し様々な似た言葉の使い分けや実際にお悔やみに使える言葉も解説します。

悼むとは

悼む

病気・寿命・災害など様々な原因で人が命を落とすことがあり、そうした場面で「悼む」という言葉が使われますが、この「悼む」という言葉の意味を正しく理解できているでしょうか。 この言葉は人が悲しさを感じていることがほとんどなので、間違った使い方をしないようにこの見出しで正しい意味を理解しておきましょう。

悼むの読み方は「いたむ」

「悼む」は訓読みでは「いたむ」、音読みでは「トウ」と読みます。1度は見たり聞いたことのある漢字だと思うので、読み間違うことはほとんどないと思います。 音読みの場合は、「哀悼(あいとう:人の死を悲しむこと)」「悼辞(とうじ:死を悲しんで述べる言葉)」「悼詞(とうじ:死を悲しんで述べる言葉)」などの熟語で使われます。読み方は難しくないのでしっかりと覚えておきましょう。

悼むの意味は「人の死を悲しむこと」

「悼む」は「人の死を悲しむこと」という意味で、家族・友人・同僚・上司・部下など、相手を問わず人が亡くなったことへの悲しみを表現する時に使う言葉です。 同音異義語に「痛む」や「傷む」などがありますが、これらは「痛む(物理的な傷害をおって痛みを感じること)」や「傷む(ものが傷ついたり腐ったりすること)」なので、使われる場面や意味が全く異なります。

悼むの英語表現は「mourn・lament」

悼むの英語表現

「悼む」の英語表現は「mourn・lament」となります。それぞれ意味は「mourn(嘆く・哀悼する)」「lament(悔いる・哀悼する)」という意味になります。 ・She mourned her husband's death. (彼女は夫の死を悲しんだ。) ・He lamented having lost his best friend for a long time. (彼は長い間親友を失ったことを嘆いていた。) 1文目は「夫の死」、2文目は「親友の死」を悲しんでいます。

悼むの類語とそれぞれの違い「弔意・哀悼・追悼」

類語とそれぞれの違い

ここからは「悼む」という言葉と類似する表現について紹介していきます。どれも意味は似ていますが、それぞれ少しずつニュアンスが異なりますので、正しく使えるように意味を理解しておきましょう。 単純に「悼む」と言った場合との違いも説明していますので、この見出しでしっかりと理解を深めておいて下さい。

悼むと「弔意を表す」の違い

「弔意を表す(ちょういをあらわす)」とは、「人の死を悼み悲しんでいることを表現する」という意味です。 「弔意」という言葉は「人の死を悲しむこと」という意味なので「悼む」と同義語になります。これに「表す」がつくことで、「悲しみを表現する」という意味になります。 「人の死を悲しむ」という「感情」について話しているのか、「悲しみを表現する」という「行為」を表しているのかの違いに注意しましょう。

悼むと「哀悼の意を表す」の違い

「哀悼の意を表す(あいとうのいをひょうす)」も「人の死を悼み悲しんでいることを表現する」となり「弔意を表す」と同じ意味になります。 「哀悼」も「哀悼の意」も、「人の死を悲しんでいる気持ち」で意味は変わりません。そこに「表す」を加えることで「人の死を悲しんでいる気持ちを表現する」となります。 また「哀悼の意を表す」と「弔意を表す」はどちらも書き言葉なので、会話の中では使いません。

悼むと「追悼の意を表す」の違い

まず、「追悼の意を表す」という日本語表現は間違っています。 「追悼」とは「人の死の悲しみを表現すること」という意味で、言葉の中に悲しみを「表現する」という「行為」が含まれています。そのため、正しい使い方は「追悼する」となります。 また、「追悼式」は「関係者が集まって故人を思う気持ちを表す式」なので、「哀しいという感情」である「哀悼」を使って「哀悼式」ということはありません。

悼むと「偲ぶ」の違い

「偲ぶ」は「遠くにいる人・過去の出来事・昔なじみのあった場所を懐かしく思うこと」という意味です。つまり「哀しい」という気持ちではなく、どちらかと言えば「懐かしさ」という感情です。 「故人を偲ぶ」という場合も「悲しみを感じる」というよりは、故人との生前の思い出や故人の人となりを思い出して、「懐かしむ」ことが意識されています。 「悼む」と「偲ぶ」では意味を区別しておく必要があるので注意しましょう。

悼むと「弔う」の違い

「弔う」には2つの意味があり、「人の死を悲しむ」という「感情」に関する意味と、「故人の供養をする」という「行為」を意味する場合があります。 つまり、前者の意味では「悼む」と全く同じ意味ですが、後者の意味で使われた場合は「葬儀」などの法会を行うことになるので意味が異なります。 微妙な意味の違いですが、しっかりと区別して間違った使い方をしないように注意しておきましょう。

悼むの使い方と例文

使い方と例文

「悼む」と類義語の意味やニュアンスの違いは理解できたでしょうか。「悼む」「弔意」「哀悼(の意)」は全て「人の死を悲しむ」という感情について話していますが、「〜を表す」が付けばその感情を表現することになります。 この見出しでは、そうした意味の違いを踏まえて、実際の使い方について紹介していきます。

悼まれる

1つ目の例文です。 ・彼女の死は多くのファンに悼まれるものだった。 例文では「悼む」という言葉が受動態になり、「悼まれる」と表現されています。ここでは生前に大きな人気を博した女優や歌手などが亡くなったことに対して、彼女のファンが悲しみを感じているという意味です。 もちろんこの場合も葬儀に参加することなく、彼女の死を知ったことで悲しみを感じるだけでも意味が通じます。

悼む

2つ目の例文です。 ・交通事故による突然の別れを悼んだ。 この例文は「悼む」という言葉の最も基本的な使い方です。ここでは家族や知人など自分が知る人物が、交通事故という不慮の事故によって命を落としたことを悲しんでいるという意味になります。 この例文の場合も「悼まれる」の例文と同じように、葬儀などに参加せずに亡くなった人の死を悲しむだけでも文の意味が通ります。

実際に使えるお悔やみの言葉

最後に実際に使えるお悔やみの言葉を紹介します。 ・〇〇様のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。 「冥福(めいふく)」とは「死後の幸福」という意味で、例文のように言うことで「亡くなった方の死後の幸福を祈ること」が表現できます。 この表現は、人の死を悲しんでいる事を表現するあらゆる場面で使えます。故人の家族に宛てる手紙・仕事上の関係者へのメール・友人代表の弔事(スピーチ)などで使えます。 お悔やみの言葉や手紙の詳しい書き方を知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください!

まとめ

まとめ

「悼む」は「人の死を悲しむこと」という意味で、「弔意」「哀悼」など様々な類義語・同義語がありました。 この記事では類似表現を沢山紹介しましたが、哀しいという「感情」を意味しているのか、悲しみを表現するという「行為」まで表現しているのかに注意しながら、正しい使い方が出来るようにしておきましょう。


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