シナジーとは?シナジーの意味や使い方を例文とともに紹介します!

ビジネス用語

2019年3月6日

会社の会議でシナジーという言葉を耳にしたことはありませんか?シナジーは会議やプレゼンでよく用いられるビジネス用語なのですが、相乗効果という意味で用いられます。本記事ではシナジーを使った例文でシナジーの使い方を解説いたします。また、実例も紹介します。

シナジーとは

シナジーは英語の「synergy」に由来するビジネス用語で、経営戦略におけるM&Aなどの目的を指す「相乗効果」という意味で用いられるケースが代表的な使い方です。

シナジーの意味は「相乗効果」

シナジーは「相乗効果」という意味で使われる場合、これは「一に一を加えて二」になるといった場合より、「一に一を加えて十にも百にもなる」といったニュアンスが含まれることがあります。 相乗効果の中に、波及効果をニュアンスとして含める場合、単に「シナジー」と表現する以外に「シナジー効果」とより効果を強調する表現を用います。 シナジーは自社にない経営資源、例えば人材や未参入の事業、製造から流通、そして販売までの一連のチャネルなどを手に入れることで、会社を次の発展につなげるエネルギーとなります。

シナジーは英語の「synergy」に由来する

シナジーは英語の「synergy」を元にして使われるようになった経緯があり、英語の「synergy」の意味には「相乗効果」以外に「共同作用」「共働」というものが含まれます。筋肉のように同質な筋肉繊維が一連で稼働する場合にも「synergy」という言葉を使うことができます。 「synergy」を「相乗効果」として用いる場合、プラスの「相乗効果」は勿論、マイナスの「相乗効果」の場合にも使うことができます。

シナジーの使い方と例文

シナジーの使い方を理解するために、ビジネスやその他の分野でどのような状況で使われているのかを、例文を使ってご紹介します。

例文①ビジネス編

ビジネスでは二国又は多国間の経済協定や、会社が他社の経営資源を自社に取り込む戦略を採用する場合に次のように用いることができます。 ・自由貿易協定でシナジーが生まれ、両国は一層発展するだろう ・経営統合によりグループとしてのシナジーを期待する ・このメーカーを子会社として傘下におくことで我が商社は市場における競争上のシナジーを発揮できる

例文②医療分野編

医療分野などでは臨床研究における論文などで次のような形で用いられることがあります。 ・ヒトが本来もっている免疫とのシナジーが期待できる薬品を研究開発する ・多種の微生物のシナジーによって有害物質が無害な物質に変化した ・運動を開始する時に、特定部位の筋肉繊維のシナジーが飛躍的に大きくなることが判明した

M&Aで生じる様々なシナジーとその実例

M&Aでは様々なシナジーを得る目的で実施されます。具体的には人材獲得や事業獲得、スケールメリットなどです。 目的とするシナジーごとに事例を挙げてご紹介します。

人材獲得(実例)

昭和の高度経済成長時代にヒット商品を次々に生み出してきた社内に優秀な技術人材を豊富に抱えるシャープが、液晶テレビへの経営資源の集中を契機に経営不振に陥った時に、台湾のホンハイからの出資を得て、経営破綻を免れたことがありました。 台湾のホンハイが出資する目的は、ヒット商品を次々に生み出すことができる優秀な技術人材をシャープから得て、元々ある技術力やノウハウをシナジーによってさらに高めることにあったと考えられます。

事業獲得(実例)

日本の素材メーカーである旭化成株式会社は、米国のセージ・オートモーティブ・インテリアズの買収によって、新たに自動車産業に参入する経営判断を行いました。 こうした経営判断の背景には、米国における自動車産業のさらなる成長に旭化成が社内に有する強みであるマテリアル開発技術を自動車の内装部分に投入することで、シナジーとして高い付加価値の自動車を拡大が見込まれる米国市場で販売することにありました。

スケールメリット(実例)

三菱UFJ銀行は経営統合によってスケールメリットのシナジーを最大限利用している金融機関の一つです。この銀行は三菱銀行と東京銀行の合併の後、三和銀行と東海銀行を傘下において日本を代表するメガバンクとなりました。 銀行などの金融業は、預金高が多ければ多いほど収益力があると考えて良い業種です。平成に入り、金融自由化で多くの都市銀行が合併して名称を変えました。 同業他社を傘下におくことでスケールメリットというシナジーを獲得し、同時に圧倒的な市場シェアを得たことで、業界内の競争において有利な地位を築くことができたのです。

財務シナジー(実例)

財務シナジーが働くケースは同規模同士の会社のM&Aではあまり見られませんが、特定分野に強みがある中小企業を資金力のある大企業が吸収する形で行うM&Aで見られることがあります。 2018年4月に日本を代表する家電メーカーのパナソニックがCerevoという高い技術開発力を有するベンチャー企業をM&Aしたのはこうしたケースに該当します。 技術力はあるが、お金のやり繰りに苦労してる中小のベンチャー企業が、スポンサーとなる財務基盤の安定した大企業のグループに吸収される形で加わる場合などは財務シナジーを期待した経営判断となります。

まとめ

シナジーという言葉は、とくにビジネス用語としては会社の多角化などの成長戦略において、他社の経営資源を有償で手に入れたり、契約を結んで業務提携したりするシーンでよく使われます。 厳しい競争が繰り返されるグローバルビジネス業界を生き残るために、自社にない経営資源を新たに手に入れたり、既存の経営資源とのシナジーを働かせて次の成長に進むエネルギーを得ることは、経営戦略の一つとして日本の大企業だけではなく中小企業の間にも浸透しつつあります。 これらの流れを理解するためにもシナジーという単語の意味を理解し使える状態にしましょう。


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