「茫洋(ぼうよう)」の意味や「茫洋とした」を用いた例文を解説します

ビジネス用語

2019年4月26日

「茫洋」という言葉は意味や使い方が曖昧になりやすく、知っていても活用できていないという人が多い言葉です。今回ビジキャリでは「茫洋」の意味や語源、使い方などについて解説します。「茫洋」の英語表現や類語・対義語などもご紹介していますので是非参考にしてください。

「茫洋」(ぼうよう)の要点

  • 意味:「広々としている様」
  • 由来:「広々としている、果てしなく広がっている」「ぼんやりとしている」「広い」
  • 例文:「私の眼前には茫洋たる海が広がっていた。」
  • 類語:「壮大」「茫漠」
  • 対義語:「有限」「狭量」
  • 英語:「vast」「limitless」

茫洋とは

茫洋

「茫洋」という言葉は、あまり馴染みがないものだと感じる人もいるでしょう。ビジネスシーンで見かけることがあっても、意味がよくわからずに何となくスルーしてしまっている、という人も少なくはない言葉です。 ここでは、「茫洋」がどのような意味を持つのかについて詳しくご紹介していきます。

茫洋の読み方は「ぼうよう」

「茫洋」の読み方は「ぼうよう」です。 「茫」があまり見慣れない漢字ですから、読み方に戸惑うこともあるかもしれませんが、「亡」という字が含まれていることに注目してみましょう。この「亡」は「ぼう」と読む字ですから、それを思い出せば「茫洋」の「茫」もスムーズに「ぼう」と読むことができます。 「茫」は「茫洋」以外で見る機会がないような漢字ですから、ここで読めるようにしておきましょう。

茫洋の意味は「広々としている様」

「茫洋」の意味は、「広々としている様」です。これは、景色や風景が限りなく広がっているという意味だけではなく、人間性のことも表しています。 捉えどころがないとか、掴みどころがないという人のことを「茫洋とした人物」と表現することがあります。他にも「広々として目当てがつかない様子」といった意味もあります。全体像を把握しきれないというイメージを持っていれば問題ないでしょう。

茫洋の語源

「茫洋」の「茫」には、「広々としている、果てしなく広がっている」といったように、遥か彼方まで開けているという意味と、「ぼんやりとしている」といったような、掴みどころがないというような意味があります。 また、「茫洋」の「洋」には、「広い」という意味があるため、この2つの漢字が組み合わさることによって、「広々としている」という意味を持つ「茫洋」という言葉が生まれました。

茫洋の使い方と例文

茫洋

「茫洋」は意味だけではなく使い方も難しい言葉です。実際に使う時にもどかしい思いをしないようにするためにも、しっかりと使い方をおさえておきたいところです。 そのために役立つ例文をいくつかご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

茫洋たる

まず「茫洋」を詩的に使った例文をご紹介します。

例文

  • 私の眼前には茫洋たる海が広がっていた。

これは、「茫洋たる」という言い回しを使って「広々とした」という意味を表した例文です。「茫洋たる」は小説や詩などで多く使われる表現で、「茫洋」の持つ意味をより詩的に表現します。 「~たる」という言い方をすることによって、文学的なニュアンスを醸し出すことができます。

茫洋とした

次に「茫洋」を一般的に使った例文をご紹介します。

例文

  • 彼はどこか茫洋とした人物だ。

これは、「茫洋とした」という言い回しを使って「掴みどころのない」という意味を表した例文です。「茫洋とした」は人物や風景を修飾する言い回しです。この例文では、「彼」が「茫洋」としている、つまり掴みどころのない人物であるということを表しています。 「~たる」よりも口語的な表現であることに注目しましょう。

茫洋の類義語

茫洋

「茫洋」のイメージが浮かびにくい時は、類義語を思い浮かべましょう。自分にとって身近だと感じられる類義語があれば、「茫洋」を理解することは容易になります。 類義語を覚えることは、その言葉そのものの理解にも繋がるのです。

壮大

「茫洋」の類義語は、「壮大」です。 「壮大」とは、大きくて立派な様や、雄大であることを意味します。これは、果てしなく広がりを持つ「茫洋」と似た意味を持っていると言えるでしょう。 「壮大」の持つ雄大であるという意味は、「茫洋」の遠くまで広がっていく様とほぼ同じです。この点において、2つの言葉は類義語なのです。

茫漠

「茫洋」の類義語は「茫漠」です。「茫漠」は「ぼうばく」と読みます。 「茫漠」とは、とりとめがないほどに広い様子や、ぼんやりとしていて掴みどころのない様子を意味します。これは「茫洋」の持つ意味ととても近しいものです。 使う時には、それぞれのニュアンスを考慮する必要がありますが、この2つの言葉は非常に似通った意味を持っています。どちらも遠くまで広がっているという様子を表しています。

茫洋の対義語

茫洋

ひとつの言葉を知った時には、同時に対義語を覚えることも重要です。せっかく「茫洋」という言葉に詳しくなったのですから、対義語も覚えておきましょう。 対義語を覚えておくと、言葉につかえることなく文章を書くことができたり、話を進めたりすることができます。

有限

「茫洋」の対義語は「有限(ゆうげん)」です。 「有限」とは限りがあることや、限界があることを意味します。そのため果てしなく広がりがあることを意味する「茫洋」とは正反対の意味を持っているのです。 どこかで打ち止めされてしまうことが決まっている「有限」と違い、「茫洋」は限りがありません。その点において、この2つの言葉は対義語であると言えます。

狭量

「茫洋」の対義語は「狭量(きょうりょう)」です。 「狭量」とは、心が狭いことを意味します。「茫洋」は広々として遠くまで広がっていることですから、何かが狭いということとは真逆の意味です。 「狭量」であるために、「茫洋」とした人になれないという考え方もできます。「茫洋」とした人とは、掴みどころがない人ではありますが、決して心が狭い人のことではありません。

茫洋の英語表現と例文

茫洋

「茫洋」という言葉は、英語を使って表現することもできます。こんな単語で「茫洋」を表現できるのか、という発見もあるかもしれませんから、ぜひ英語での表現にも目を通しておいてください。 英語でも表現することができれば更に語彙に幅が広がります。積極的に言葉に触れていきましょう。

vast

「vast」という単語を使った例文を見ていきましょう。

Sound Listen the english sentence

It's a vast expanse of ocean.

茫洋とした海だ

これは「vast」という単語が「莫大、広大」といった意味を持っているため、「茫洋」と同じような使い方をすることができるのです。 無限に広がっている海を指しているため、「vast」が「ocean」を修飾しています。このように、茫洋とした海を表すために「莫大、広大」といった意味を持つ単語を使うこともあります。

limitless

「limitless」という単語を使った例文を見ていきましょう。

Sound Listen the english sentence

I have limitless possibilities.

私は無限の可能性を持っている

これは「limitless」という単語が「無限の、広々とした」といった意味を持っているので、「茫洋」のように広々とした、あるいは無制限の事象を表す時に使うことができるのです。 この例文においては「limitless」が「possibilities」を修飾しています。このように、英語にも「無限」という意味を持つ単語があります。

まとめ

茫洋

「茫洋」という言葉は奥深い言葉ですが、その分味わいも深く面白い言葉です。絶妙なニュアンスを持っているので、使う機会があれば積極的に使っていきたい言葉であると言えるでしょう。 この機会に、ぜひこの「茫洋」という言葉を深く知って、親しんでみてください。


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