諸刃の剣(もろはのつるぎ)の意味や「ハイリスクハイリターン」との違いなど紹介します!

ビジネス用語

2019年4月28日

今回は、「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」の意味ついて解説します。投資、テクノロジー、はたまたドラクエまで、様々な分野で比較的多く耳にする言葉ですが、正しい意味は知っていますか?「一長一短」や「ハイリスクハイリターン」などの類語とのニュアンスの違いまでビジキャリが徹底解説します!

「諸刃の剣」(もろはのつるぎ)の要点

「諸刃の剣」(もろはのつるぎ)の要点

  • 意味:「良い影響を与える反面、悪影響を与える可能性もあること」
  • 例文:「最近のニュースを見ていると『インターネットは諸刃の剣』という印象を強く持ってしまう。」
  • 類語:「一長一短」
  • 英語:「double-edged sword」「There are pros and cons in this plan」

諸刃の剣とは

日常の議論などにおいて「それは諸刃の剣だね。」といった表現を使うことがあります。しかしながら、これを文字で書こうとすると、「剣」だったのか「刃」だったのか迷いませんか。読み方にも若干不安感があります。 まずは、「諸刃の剣」の読み方や意味をおさらいし、正しい漢字や由来を探ってみましょう。

諸刃の剣の読み方は「もろはのつるぎ」

「諸刃の剣」の読み方は「もろはのつるぎ」となります。「もろはのけん」や「もろばのけん」と読まないように気を付けましょう。 「諸」は音読みで「しょ」、訓読みでは「もろ・もろもろ・これ」となります。「刃」は音読みで「じん・にん」、訓読みで「は・やいば」となります。一方で「剣」は音読みで「けん」、訓読みでは「つるぎ」です。 したがって「諸刃の剣」はどの漢字も全て訓読みで読みます。

諸刃の剣の意味は「良い影響を与える反面、悪影響を与える可能性もあること」

「諸刃の剣」の意味は「良い影響を与える反面、悪影響を与える可能性もあること」です。 「諸刃」は両方の面に切れる刃が付いています。切る相手に向けた刃とともに切る自分に向けた刃もある、危険な剣です。日本刀には基本的にこのような「諸刃」は見かけませんが、西洋の剣にはよく見かけます。 したがって「諸刃の剣」は「相手を傷つけることができるが、自分自身も傷つけてしまうかもしれないリスクを負っている」ことを表します。

諸刃の剣と諸刃の刃の違い

「諸刃の剣」と「諸刃の刃」の違いは「剣」と「刃」の違いです。 「剣」は刃物全体を指しますが、「刃」は切れる部分だけを指すというのが一般的な解釈です。しかしながら日本には「剣」という武器の文化が希薄で、切る武器といえば「刀」の方がしっくりします。このようなことから日本では「刃」を「剣」の代わりに、刃物全体を指す言葉として使われてきた歴史があります。 したがって「諸刃の剣」も「諸刃の刃」も同じ意味を表す言葉と考えて問題ないのですが、通常は「諸刃の剣」の方を使います。

諸刃の剣と両刃之剣の違い

「諸刃の剣」と「両刃之剣」の違いは「諸刃」と「両刃」の違いです。 「両」は音読みで「りょう」、訓読みでは「ふた(つ)」で、正式には「もろ」という読み方はありませんが、「両刃」は「りょうば」とともに「もろは」とも読みます。意味は「両方に刃が付いている」となり、「諸刃」と同じです。 したがって「諸刃の剣」と「両刃之剣」は読み方も意味も同じですが、「両刃之剣」とすると四字熟語としての扱いになります。

諸刃の剣の由来

教訓的な日本の言葉は中国の故事に由来することが多いのですが、「諸刃の剣」にはそのような由来はありません。いつ頃から使われるようになったのかも定かではありません。 「諸」は「多くの」とか「もろもろの」を表す言葉ですが、「一緒の」とか「両方の」という意味もあります。 したがって「諸刃」で「両方の刃が付いた」という意味となり、「敵も攻撃できるが自分にも跳ね返ってくるリスクがある」という意味で「諸刃の剣」という言葉が使われるようになりました。

諸刃の剣の類語・英語

「諸刃の剣」の読み方や意味、由来など基本的なことが理解できたでしょうか。漢字の使い方など少し面倒な部分がありましたが、しっかり頭を整理して使いこなせるようにしておきましょう。 では次に「諸刃の剣」の類語や英語表現を見てみましょう。それぞれ二つずつ見ていきます。

諸刃の剣の類語は「一長一短」「ハイリスクハイリターン」

「諸刃の剣」の類語には「一長一短」と「ハイリスクハイリターン」があります。どちらも日常的によく使う言葉で、「諸刃の剣」とほぼ同じ意味で使います。 「一長一短」は「いっちょういったん」と読みます。「長」と「短」はそれぞれ「長所」と「短所」で「長所もあるし短所もある」すなわち「良い面もあるが悪い面もある」「完全ではない」という意味になります。 「ハイリスクハイリターン」は「損失の危険も高いが高い収益も期待できる」という株式などの投資から派生した言葉で、「良い面も悪い面もある」という意味で一般的に使われるようになりました。

諸刃の剣の英語①「double-edged sword」

「諸刃の剣」に関する英語表現の一つ目は「double-edged sword」です。そのものズバリの直訳ですね。「double(両方に)」「edged(刃が付けられた)」「 sword(剣)」で「諸刃の剣」になります。

Sound Listen the english sentence

Globalization is a double-edged sword.

グローバリゼーションは諸刃の剣だ。

出所はアラビア語です。アラビア語の言葉が聖書に取り入れられ、その聖書の中の言葉が英語に訳されて「double-edged sword」という表現が使われるようになりました。

諸刃の剣の英語②「There are pros and cons in this plan」

「諸刃の剣」の二つ目の英語表現は「There are pros and cons in this plan」です。「pro」は「賛成の」という意味で、「con」は「反対の」という意味ですので、「There are pros and cons in this plan」で、「この計画には賛否両論がある」すなわち「良い面と悪い面がある」という意味になります。

Sound Listen the english sentence

There are opinions on the pros and cons of this problem.

この問題には賛否両論の意見がある。

なかなか意見の結論が出ないときに使える便利な表現です。

諸刃の剣の使い方と例文

「諸刃の剣」について読み方や意味、英語表現まで見てきました。英語にも日本語とほぼ同じ表現がありました。「諸刃の剣」は賛否や善悪についてどちらともいえない場面のときに使える大変便利な言葉です。 それでは最後に「諸刃の剣」の使い方を例文も交えて見ていきましょう。

例文①インターネットは諸刃の剣

現代社会における代表的な「諸刃の剣」の一つに、インターネットがあります。

例文

  • 最近のニュースを見ていると「インターネットは諸刃の剣」という印象を強く持ってしまう。

インターネットは現代社会において必須のツールで非常に便利ですが、場合によっては犯罪に使われたり人を貶(おとし)めたりすることもできます。正に「諸刃の剣」といえる存在です。

例文②科学技術は諸刃の剣

科学技術にも良い面と悪い面がありますので、「諸刃の剣」の代表例の一つといえます。

例文

  • 「科学技術は諸刃の剣」といえる事例は幾つもある。

科学技術は、人類の利便性を向上させ生活を豊かにしてきましたが、その反面人類を抹殺できるような武器をも生み出しました。そういう意味では「科学技術は諸刃の剣」そのものです。使い方を誤ると自らをも傷つけてしまいます。

例文③ドラクエにおける諸刃の剣

多くの男子が一度くらいはやったことがあるPCゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズにも「諸刃の剣」が登場します。

例文

  • 勇者はやっと「諸刃の剣」を手にいれることができたが、使いこなすのは難しそうだ。

「諸刃の剣」は「ドラゴンクエスト」シリーズ三作目から登場しています。非常に強力な攻撃力がありますが、剣が呪われており、攻撃の一部が自分に跳ね返ってしまいます。正に「諸刃の剣」の言葉そのものと言える武器になっています。

まとめ

読み方や意味だけなく類語や英語表現も含めて「諸刃の剣」を色々な面から解説しました。「刃」と「剣」の関係や「諸刃」と「両刃」など、解説されて初めて気づくような発見もあったのではないでしょうか。 例文であげたように「諸刃の剣」は様々なシーンで使うことが出来ます。是非明日から使ってみてください。


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