犯人は当時10歳の2人の少年

事件が注目された2つめの要因は、2人の犯人が年端も行かない少年だったことです。犯人のジョン・ヴェナブレスとロバート・トンプソンはどちらも1982年生まれで、1993年当時たった10歳でした。 2人は事件当時、学校を無断で休んで現場に訪れ、発作的に誘拐を思いつきました。誘拐を目撃した人々は、10歳の少年2人が凶悪事件を犯すとは思いもよらず、犯行を見逃してしまったとのことです。

非常な残酷な殺人を行い、電車の事故死と見せかける

ジョン・ヴェナブレスとロバート・トンプソンは、暴行を加えながら被害者を約4km連れ回しました。 殴る蹴る以外にも青色のペンキを投げつけ、無数の乾電池を口などに押し込んだそうです。被害者が死亡した直接の死因は、重さ10kgの鉄棒による頭蓋骨骨折でした。 犯人の2人は証拠隠滅のため、被害者の遺体を線路上に放置し、事故死に見せかけました。その後、列車が遺体の上を通過したことから、轢死体のような形で発見されたのです。

ジェームス・バルガー事件犯人の懲役10年という短い刑期

事件の裁判は社会に与えた重大性などを考え合わせて、未成年の犯罪としては異例ながら、犯人2人の実名と写真経歴まで公開されました。民意で終身刑を求めたものの、結局は懲役15年となりました。さらに2人は釈放後、新しい身分が与えられたことで不満の声が上がっています。

刑期の少なさに世論が反対

ジョン・ヴェナブレスとロバート・トンプソンの裁判は、プレストン刑事法院で行われました。2人は裁判で未成年ではなく大人の犯罪者と同様に扱われましたが、判決自体は更正の余地がある年齢と判断され、当初懲役8年とされました。 しかし終身刑を求める28万名以上の署名が集まったことから、懲役15年に変更されました。ところが2000年になってなぜか刑期が見直され、結局ジョン・ヴェナブレスとロバート・トンプソンの懲役は8年に戻されています。