ファシリテーターとは?意味やファシリテーターを務める際のコツなど紹介!

ビジネス用語

2019年3月6日

ファシリテーターという言葉は、仕事をしている時に耳にすることがあるかと思います。ファシリテーターとい言葉に馴染みのない人は戸惑ってしまうので、ファシリテーターの意味や使い方を押さえておくといいでしょう。ファシリテーターを務めるコツもあわせてお読みください!

ファシリテーターとは

ファシリテーション

合意形成や学習効果の最大化のためのコミュニケーション設計をする「ファシリテーター(facilitator)」は客観的な立場で議論に参加します。 facilitatorの語源であるfacilitateの意味からファシリテーターの役割を確認し、混同されやすい「司会」との意味の区別の仕方についても説明します。

ファシリテーターの意味は「議論などの進行を中立に担う人」

ファシリテーターとは「議論などの進行を中立に担う人」です。 効果的な議論のために事前に必要なコミュニケーションの設計や落とし所のめどを付けておいたり、議論の最中は全員が議論に積極的に参加できる環境設計や働きかけを行います。 ただし議論の当事者ではないため、一歩引いた立場から客観的に議論を分析・整理し、曖昧な論点は質問によって具体化し、フレームワークを活用して欠落している論点を指摘して新しい視点から議論を深めるように当事者たちに働きかけます。

ファシリテーターは英語のfacilitatorに由来する

ファシリテーターとは英語のfacilitatorを日本語に訳したもので、促進する・円滑にする・手助けするなどの意味を持つfacilitateという動詞から派生した単語です。 言葉の由来からもファシリテーターは話し合いを円滑に進めるための手助けをする立場にあり、当事者には肩入れせず客観的な立場で論理的に話をまとめるように心がける必要がある事が分かります。 そのためにもファシリテーターにはビジネスシーンで使われるフレームワークに熟知し、論理的に議論を分析・整理し、状況をわかりやすく伝えるスキルが必要になります。

ファシリテーターと司会の違い

ファシリテーターと司会の大きな違いは「議論の中にどこまで入り込むか」と「立場」です。 司会の主な仕事はタイムキーパーと場の進行で、会議やイベントなどで決められているプログラムを時間を見ながら進めていくことです。 一方でファシリテーターの主たる目的は議論による合意形成やワークショップなどの学習効果を最大限高めることであり、司会者よりも参加者同士のコミュニケーションに深く入り込んで議論の活性化を促します。 また司会者と参加者は「場の提供者と参加者」という真逆の立場であるのに対し、ファシリテーターと参加者は「議論をまとめる人と参加者」であり、議論をまとめるために積極的に働きかけるため司会者に比べて参加者により近い立場にあります。

ファシリテーターを務めるコツと役割と心得

コツ

ファシリテーターは客観的な立場から議論を分析・整理しながら当事者たちの合意形成や、ワークショップなどの学習効果の最大化を図る役割を担う人です。 その役割をこなしより質の高い議論を生み出せるファシリテーターにたるための3つのコツと2つの心得をご紹介します。

ファシリテーターを務めるコツ

ファシリテーターのコツは「論点の明確化」、「発言の真意を明確にする」、「MECEに考える」の3つです。 議論の最中に飛び交う意見の真意や論点を質問を通して的確に捉えていくことが大切で、論点から逸れた発言が出た場合は軌道修正するか、発言者の様子から論点について言及している様子があれば質問を繰り返して論点に沿った意見かどうかを確認します。 また常に議論をMECEに分析し、欠落している視点は指摘して再度議論するように働きかけます。 ちなみにMECEとはMutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとった言葉で「漏れなくダブり無く」という意味です。

ファシリテーターを務める際の心得

ファシリテーターをする際の心得は「中立的な立場でいること」と「発言しやすい場作りに徹する」という2つです。 ファシリテーターの目的を果たすためには「中立的な立場」でいることを心がけて常に議論を一歩引いた立場から客観的に観察することや、議論に入る前のお互いの意見を受け入れる空気づくりをしたり、発言が少ない人がいればファシリテータから働きかけて発言しやすいように促すことが大切です。 客観的に議論を眺めて、当事者間の議論を活性化させることに努めるように心がけることが大切です。

ファシリテーターの役割、重要性

ファシリテーターの役割は議論の参加者全員が納得できる合意形成や学習効果の最大化です。 当事者は客観的であろうとしても自分の意見が一番と考えてしまいがちになります。ファシリテーターは第三者的に建設的な議論を生み出しやすい立場にあります。 収益性の高い事業を生み出すコミュニケーションには考えうるあらゆる視点から議論を行い論理的な結論を出す必要があるため、ビジネスシーンにおけるファシリテーションの重要性は高いです。

ファシリテーターの資格と講座

資格

ファシリテーターの技術を身につけるためには独学でも可能ですが、知識だけで身につくものではないためともにスキルアップしていく人がいる環境を作ることでより効率的に身につきます。 ここではファリシリテーター能力向上に役立つ資格・研修講座を紹介しますのでこれらを活用することをお勧めしますが、とりあえずファシリテーションのスキルを概観したい方向けに入門者向けの本も1冊紹介します。

ファシリテーターの資格

ファシリテーター資格については世界的に運営されているIAFという団体の資格と、日本国内で提供されているプレスタイム社の2つをご紹介します。 どちらも実践的な技術習得が可能ですので確認してみてください。

IAF(International Association of Facilitators:国際ファシリテーターズ協会)

こちらは国際的にファシリテーションスキルの普及と技能検定を行っている団体で、世界的に通用する本格的なファシリテーションのスキル習得を目指す方はここで提供されているCPF(The IAF Certified Professional Facilitator)という認定の取得を目指します。 ただし、試験が英語で行われるため英語のリスニングとスピーキング能力があることが前提になります。

ファシリテーター認定制度

こちらはプレスタイム社が提供する認定制度で日本国内で実施される認定制度です。 受験には同社が提供する認定講座の「ベーシックコース」と「アドバンストコース」両方の修了が必要ですが、「アドバンストコース」は4日間の合宿で実践を通してファシリテーター能力を身につけることができます。

ファシリテーターの研修講座

次は「日本プロスピーカー協会」と「ラーニングプロセス社」が提供するファシリテーター能力研修講座の2つをご紹介します。 どちらも講義だけでなく実践を織り交ぜた講座ですので、ビジネスで即実践できるスキル習得に繋がります。

ファシリテータートレーニングプログラム

目標達成のための幅広い教育プログラムを扱うアチーブメント株式会社がありますが、その代表も務める青木仁志氏が代表を努める日本プロスピーカー協会(JPSA)の研修プログラムの一つです。 JPSAが定める「ベーシックプロスピーカー」の認定を受けていることが条件ですが、この認定もファシリテーターに必要な分かりやすいプレゼン能力のスキルアップに繋がりますので併せて受講することをお勧めします。

視覚会議ファシリテーター養成講座

こちらはラーニングプロセス社が提供する2日間のファシリテーション講座です。 オリジナルの「資格会議BASIC」という合意形成メソッドの取得を目指す講座で大手企業にも導入実績があります。 講義終了後もオリジナルのファシリテーションツール一式をもらうことができ、修了の翌日からすぐに身につけたファシリテーションスキルを活かすことができます。

ファシリテーター入門者向けの本

入門者向けの本としては「問題解決ファシリテーター」(堀公俊)がおすすめです。 本書は基礎的な知識に始まり、質の高いファシリテーションを行うための「プロセス・デザイン」、「プロセス・マネジメント」、「コンフリクト・マネジメント」という3つのスキルと、その応用方法や3つのファシリテーションの事例が掲載されています。 ファシリテーターに必要な知識や心得については網羅されているので、「とりあえず1冊読んでみたい」という方におすすめです。

まとめ

まとめ

この記事ではファシリテーターの意味と役割、実際にファシリテーターを担う際のコツや心得、またオススメの講座などをご紹介しました。 議論の当事者の合意形成や学習効果の最大化という役割を担うファシリテーターは、建設的な議論による正しい意思決定が必要なビジネスではその重要性が以前よりも注目されてきています。 ここでご紹介したコツや心得などを知っていることも大切ですが実践を通して初めて身につくスキルでもあるので、ご紹介した資格や研修講座なども活用して経験を通して身につけることをおすすめします。


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