ファシリテーターとは

ファシリテーション(画像:Unsplash

合意形成や学習効果の最大化のためのコミュニケーション設計をする「ファシリテーター(facilitator)」は客観的な立場で議論に参加します。 facilitatorの語源であるfacilitateの意味からファシリテーターの役割を確認し、混同されやすい「司会」との意味の区別の仕方についても説明します。

ファシリテーターの意味は「議論などの進行を中立に担う人」

ファシリテーターとは「議論などの進行を中立に担う人」です。 効果的な議論のために事前に必要なコミュニケーションの設計や落とし所のめどを付けておいたり、議論の最中は全員が議論に積極的に参加できる環境設計や働きかけを行います。 ただし議論の当事者ではないため、一歩引いた立場から客観的に議論を分析・整理し、曖昧な論点は質問によって具体化し、フレームワークを活用して欠落している論点を指摘して新しい視点から議論を深めるように当事者たちに働きかけます。

ファシリテーターは英語のfacilitatorに由来する

ファシリテーターとは英語のfacilitatorを日本語に訳したもので、促進する・円滑にする・手助けするなどの意味を持つfacilitateという動詞から派生した単語です。 言葉の由来からもファシリテーターは話し合いを円滑に進めるための手助けをする立場にあり、当事者には肩入れせず客観的な立場で論理的に話をまとめるように心がける必要がある事が分かります。 そのためにもファシリテーターにはビジネスシーンで使われるフレームワークに熟知し、論理的に議論を分析・整理し、状況をわかりやすく伝えるスキルが必要になります。

ファシリテーターと司会の違い

ファシリテーターと司会の大きな違いは「議論の中にどこまで入り込むか」と「立場」です。 司会の主な仕事はタイムキーパーと場の進行で、会議やイベントなどで決められているプログラムを時間を見ながら進めていくことです。 一方でファシリテーターの主たる目的は議論による合意形成やワークショップなどの学習効果を最大限高めることであり、司会者よりも参加者同士のコミュニケーションに深く入り込んで議論の活性化を促します。 また司会者と参加者は「場の提供者と参加者」という真逆の立場であるのに対し、ファシリテーターと参加者は「議論をまとめる人と参加者」であり、議論をまとめるために積極的に働きかけるため司会者に比べて参加者により近い立場にあります。