危惧(きぐ)の例文や類語・対義語を解説!

ビジネス用語

2019年4月17日

「危惧」はビジネスシーンの日常会話や会議の場などで普通に使われます。一見難しさを感じない言葉ですが、よく似た言葉との厳密な違いとなるとやや不安が残ります。今回ビジキャリでは、危惧の意味のポイントに加えて類語や対義語、具体的な使い方などを解説します。

危惧とは

危惧とは

「危惧」という言葉の正しい意味や使い方をあなたは理解できていますか。この言葉は普段の生活の中でも耳にすることがありますが、その分正しい意味を理解できていないと、話の内容が分からなくなってしまいます。 この記事では類語や英語表現なども紹介しいますが、まずは「危惧」の読み方や意味を理解しましょう。

危惧の読み方は「きぐ」

「危惧」は「きぐ」と読みます。それぞれの漢字は、「危」は音読みでは「キ」、訓読みでは「あぶない」「あやうい」「あやぶむ」と読みます。一方、「惧」は音読みでは「グ」「ク」、訓読みでは「おそれる」と読みます。 「危」は日常的にも使われる言葉ですが、「惧」を単体で使うことはあまりありません。「おそれる」という読み方を覚えておくことで、意味の理解もしやすくなるので覚えておきましょう。

危惧の意味は「うまくいかないと危ぶむこと」

「危惧」は「うまくいかないと危ぶむこと」という意味です。それぞれの漢字は「危」が「不安定であぶないこと」「不安に思いおびえること」という意味で、「惧」は「危険が訪れることを心配する」「危険な物事や人を避けようとする」という意味があります。 つまり「危険が訪れるのではないか、上手くいかないのではないかと心配して恐れを感じている」というのが「危惧」の意味の正しい理解です。

危惧の類語

危惧の類語

「危惧」は「将来の危機や不安を恐れている」という意味でした。「将来に対して」「不安を感じる」という意味が通じるかを考えながら使う必要があります。 次は「危惧」の類語表現を2つ紹介します。それぞれ、「危惧」とどんなニュアンスの違いがあるかを意識しながら読み進めてみて下さい。

危惧の類語は「懸念」

「懸念(けねん)」とは「気にかかって不安を感じ続けること」「執着すること」という意味です。 それぞれの漢字は「懸(心に引っかかること)」「念(気をつけること)」という意味なので、「常に心のどこかで不安を感じている」という意味になります。 「危惧」も将来への不安を感じていますが、「常に不安を感じる」と表現したい場合は「懸念」を用いた方が、正しい言葉の使い方になります。

危惧の類語は「憂慮」

「憂慮(ゆうりょ)」とは「心配すること」「思いわずらうこと」という意味です。 それぞれの漢字は「憂(心配する、うれう)」「念(注意深く考えを巡らす)」という意味なので、「憂慮」は「心配して注意深く考えを巡らす」というニュアンスになります。 「危惧」も将来の不安について考えていますが、「あれこれ考えを巡らす」というニュアンスを伝えたい場合は、「憂慮」を使った方が正確な表現になります。

危惧の対義語

危惧の対義語

「危惧」「懸念」「憂慮」のそれぞれのニュアンスには「常に不安を感じる」ことや「考えを巡らす」と言った違いがありました。 ここからは「危惧」の対義語に当たる日本語を2つ紹介します。どんな点が対義語となっているのかを確認しながら読み進めていきましょう。

危惧の対義語は「安堵」

まず1つ目の対義語は「安堵」です。 「安堵」の意味は「不安がなくなり、安心すること」です。「安」は「安心する」という意味で、「堵」は「心に煩うことがなく安心して暮らす」という意味です。 「危惧」は将来のことに不安を感じていましたが、「安堵」では既に不安が取り除かれて、思いわずらうことが無く安心して暮らしています。「未来と現在についての感情」「不安の有無」という2つの点で意味が異なります。

危惧の対義語は「確信」

2つ目の対義語は「確信」です。 「確信」は「固く信じて疑わないこと」「固い信念」という意味です。特に前者の意味が対義語にあたりますが、「不安や疑いといった感情がなく、心が固まっている」というのが「確信」です。 「危惧」は将来のことに不安を感じて心が揺れ動いていますが、「確信」では「不安や疑い」はありません。つまり「心の状態」について考えれば対義語と考えることが出来ます。

危惧の英語は「apprehension」

apprehension

「危惧」の英語表現は「apprehension」で、他に「気遣い」「理解(力)」などの意味があります。 ・He has a tendency to reveal apprehension immediately. (彼はすぐに危惧していることをあらわにする傾向がある。) 「apprehension」には、「ap(~の方向へ)」「prehend(つかむ、捕まえる)」という意味があります。「不安」にあたる部分はありませんが、「雰囲気を察知して感情が動く」という意味から「不安」という訳になりました。

危惧の使い方と例文

使い方と例文

ここまでは「危惧」の意味・読み方・類義語などを通して、言葉の意味の理解を深めてきました。最後にこの見出しでは、ここまでに説明してきた内容を踏まえて実際の使い方を紹介します。 「将来」に対して「不安を感じている」という2つの意味のポイントが通じるか確認しながら、読み進めてみましょう。

危惧する

1つ目は「危惧する」という最も基本的な使い方です。 ・理由もなく将来のことを危惧するのは時間の無駄だ。 例文では「将来のことを」と書かれている通り、「これから起こること」について述べられているので「危惧」の意味が通じます。「危惧する」の場合は、主語に当たる人物が物事に不安を感じるという意味になっていて、「〜を危惧する」という形にすることで、何について危惧しているのかを表現できます。

危惧される

2つ目は「危惧される」という表現方法です。 ・競合企業の急成長がこのプロジェクトが危惧される原因の一つだ。 例文では「将来」を明示する内容は書かれていませんが、競合企業がこのまま成長を続ければ将来的に自社のビジネスが危ぶまれるので、「危惧」という言葉を使うことが出来ます。「危惧される」の場合は受動態ですが、「〜に危惧される」という形にすることで、誰に危惧されているかを表現することが出来ます。

危惧の念を抱く

3つ目は、「危惧の念を抱く(きぐのねんをいだく)」という表現です。 ・固定費がかさみはじめて危惧の念を抱くようになった。 例文では固定費の上昇によって、今後継続的に利益が減っていくことを不安に思っているということです。「危惧の念を抱く」の意味は「危惧する」と全く同じですが、よりかしこまった印象を持たれる表現方法です。つまりフォーマルな場面で使うのが適切なのが「危惧の念を抱く」です。

絶滅危惧種

最後は「絶滅危惧種」という熟語です。 ・2018年には2万6千種類の生物が絶滅危惧種に指定された。 「絶滅危惧種」とは「その種の絶滅が不安視されている動植物」という意味です。もちろん絶滅が不安視されるのは将来の話なので、「危惧」の意味も通ります。「絶滅危惧種」は国際自然保護連合によって指定されますが、年々生存個体数が減少していて、近い将来に絶滅の恐れがある動植物に対して使われます。

まとめ

まとめ

「危惧」のポイントは、「将来」のことに「不安を感じていること」でした。この2つのポイントを満たすことで「危惧」という言葉を使うことが出来ます。 この記事で紹介した「懸念」「憂慮」も非常に意味が似ていますが、それぞれのニュアンスを理解して正しく使えるようにしておきましょう。


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