「鉄は熱いうちに打て」の意味や使い方・由来・類語まで解説します!

ビジネス用語

2019年5月16日

「鉄は熱いうちに打て」の意味をご存知でしょうか?「鉄は熱いうちに打て」は「早く行動するのが良い」という意味のことわざです。今回のビジキャリの記事では「鉄は熱いうちに打て」の使い方や例文、類語の「奇貨可居」「思い立ったが吉日」なども紹介します!

「鉄は熱いうちに打て」の意味は「早く行動するのが良い」

「鉄は熱いうちに打て」の意味は「早く行動するのが良い」です。 鍛冶屋が鉄を熱して槌でたたきながら形を整える際、鉄が熱い状態でないと鍛えたり、思うような形に成形できないことから、「何事もタイミングを失わないうちに行動した方が良い」という意味で使われるようになった言葉です。 「早ければ何でもいい。」ということではなく、「タイミングを失しないうちに手を打った方がよい」というところがポイントです。

「鉄は熱いうちに打て」の使い方と例文

「鉄は熱いうちに打て」という言葉は非常に応用範囲の広い言葉です。ビジネスシーンは勿論ですが、恋愛関係や教育関係などでもよく使われます。 ここでは様々なシーンでの使い方を例文をまじえて解説しますが、この言葉はともすれば上から目線の押しつけがましいニュアンスになる可能性がありますので、使い方に注意が必要です。

例文①ビジネスシーン

最初はビジネスシーンで使う場合の例文です。 ・今回の契約は社運がかかっている。「鉄は熱いうちに打て」の考え方で、相手の気が変わらないうちに話をまとめようじゃないか。 ビジネスにタイミングは非常に重要です。もたもたしていたら、相手の事情や気持ちが変わって折角の契約が実現しなくなるかもしれません。例文では話が盛り上がっている好機を捕らえて、素早く成約に持ち込もうとする姿勢がうかがえます。

例文②恋愛

次は恋愛シーンでの使い方です。意外かもしれませんが、恋愛をうまく軌道にのせるには「鉄は熱いうちに打て」なんですね。 ・女心は熱しやすく冷めやすいので、「鉄は熱いうちに打て」方式で最初のアピールが非常に重要です。 恋愛においては、出会い直後が最も熱くなっているのは男も女も同じです。時間がたつにつれて次第に冷静さを取り戻していきます。ですから出会い直後の、ある意味我を失っているときが、こちらのペースに持って行く最大のチャンスなのです。

例文③教育

最後は教育関係です。教育関係は「鉄は熱いうちに打て」が最もふさわしいシーンかもしれません。 ・新入生には「鉄は熱いうちに打て」で、入学当初に本校の教育方針を徹底的にたたき込みます。 義務教育にしろ高等教育にしろ、入学時の新入生は柔軟です。これからの数年間を過ごす基本的なスタンスを植え付ける絶好の機会です。入学からある程度期間が経過すると素直に物事を受け止めることができなく可能性があります。ただ、あまりに強引だと生徒・学生の多様性が失われますので注意が必要です。

「鉄は熱いうちに打て」の類語

「鉄は熱いうちに打て」はよく使われる言葉だけに、幾つかの似た表現の類語があります。 ここでは四字熟語とことわざを紹介します。少し難しい言葉もありますが、シーンによって使い分け出来るよう学習していきましょう。

四字熟語の類語は「奇貨可居」

「鉄は熱いうちに打て」の類語としての四字熟語に「奇貨可居」という言葉があります。「きかかい」と読みます。非常に難しい言葉ですので一般的には馴染みは薄いですが、教養として覚えておきましょう。 「奇貨」は「珍しいもの」を意味します。「可居」は「もっておくがよい」という意味です。この二つが合わさった「奇貨可居」で「珍しいものは手元に置いておいて、よいタイミングを見計らって売る方がよい」という例え言葉になっています。 要はタイミングが重要ということですから、「鉄は熱いうちに打て」の類語として使われます。

ことわざでの類語は「思い立ったが吉日」

「鉄は熱いうちに打て」のことわざとしての類語に「思い立ったが吉日」があります。日常会話でもよく使いますね。 意味も非常にわかりやすく、「何か行動をおこすときは、日を選ばないでタイミングよく行動しよう」ということです。 ともすれば「何か行動を起こそうとするときは、折角だから良い日を慎重に選んで動こう」となりがちですが、そのようなことを考えているうちに折角のチャンスが逃げてしまう可能性がありますので、「やろうと思ったらその日が良い日だと思って直ぐ行動しよう」ということを教えることわざです。

「鉄は熱いうちに打て」の由来

「鉄は熱いうちに打て」の英語の箇所でも詳しく見ますが、実はこのことわざは英語の「Strike while the iron is hot.」が発祥です。 見て分かるように英語の直訳に近いですね。日本のことわざは中国の故事などに由来することが多いのですが、中にはこのように英語が日本語に訳されて日本のことわざとして使われているものも存在するのです。 気を付けたいのは、英語の「Strike while the iron is hot.」は「好機を逃がすな」という意味合いしかありませんが、日本語の「鉄は熱いうちに打て」には「若い柔軟な頭のうちに鍛えよう」という教育論的な意味が後から加わっていることです。

「鉄は熱いうちに打て」の対義語

「鉄は熱いうちに打て」の対義語には「果報は寝て待て」「待てば海路の日和あり」などがあります。対義語とはいえ、どれも決してネガティブなニュアンスでないことは面白いですね。 「果報」は「よい運を授かり幸せなこと」ですから、「果報は寝て待て」は「時期が来るのを待った方がよい運に恵まれる」という意味です。一方の「待てば回路の日和あり」も「辛抱して待てばいつかチャンスが巡ってくる」といった意味です。 どちらも「待つ」がキーワードになっていますので、「待たずにタイミングよく行動せよ」という意味の「鉄は熱いうちに打て」の対義語になっています。

「鉄は熱いうちに打て」の英語は「Strike while the iron is hot.」

由来の箇所で見たように、「鉄は熱いうちに打て」の英語表現は「Strike while the iron is hot.」です。英語のことわざとしてそのまま通用します。 「strike」は軍事用語の「攻撃する」という意味もありますが、鍛冶屋が鉄を「たたく(strike)」が一般化され、「行動する」という広い意味で使われるようになりました。「hot」は「熱い(hot)」が一般化され、「関係者が熱意を持っている状態」の意味で使われるようになりました。 なお、英語には「Make hay while the sun shines.(日の照っている間に干し草を作れ。)」という同義のことわざもあります。

まとめ

「鉄は熱いうちに打て」の意味や使い方を解説しました。英語にも全く同じ表現のことわざがありましたが、日本語の方には少し異なるニュアンスがありました。 教育論的な意味でこの言葉を使う場合には、あまり強制的に枠に入れようとする姿勢が強くなりすぎないような注意が必要です。


関連記事