1分でわかる江差追分事件(えさしおいわじけん)

江差追分事件(えさしおいわじけん)

  • 「北の波濤に唄う」の翻訳をNHKが著作権を無視し無断使用した疑い
  • 著作権の中の翻案権が争点
  • 最高裁で木内宏氏が敗訴

江差追分事件の経緯

「江差追分事件」は一審・二審は原告側が勝訴したものの、最高裁で逆転判決が出ています。書籍とナレーション原稿とジャンルが異なったこと、文章表現が具体的に類似しているといいきれなかったことが争点となりました。 ここでは「江差追分事件」の経過について詳述します。

「北の波濤に唄う」の著作者である木内宏氏がNHKを訴えた

「江差追分事件」の始まりは、ノンフィクション作家である木内宏氏がNHKを相手取り民事裁判を起こしたことです。 NHKが函館放送局が制作した「ほっかいどうスペシャル・遥かなるユーラシアの歌声――江差追分のルーツを求めて」というドキュメンタリー番組のナレーションが、木内氏の著作である「北の波濤に唄う」における翻案権を侵害したとして損害賠償を求めました。

第一審では原告である木内宏氏の請求を認めた

東京地方裁判所で行われた「江差追分事件」の第一審では、「江差町が1年で最も活気づくのは枝幸沖分け全国大会が行われる9月である」という原告の考えが江差町民の一般的な認識ではないと判定。番組内のナレーションが「北の波濤に唄う」のプロローグを翻案したとして、原告である木内氏の請求を認めました。 その際著作権使用料相当損害金として20万円と慰謝料20万円、弁護士費用20万円の支払いをNHKに命じました。