「淘汰(とうた)」の意味や使い方を例文つきで紹介!

ビジネス用語

2019年4月22日

「淘汰」という言葉は「よいものを選び、悪いものを除くこと」という意味です。この記事では「淘汰」の意味や使い方だけでなく語源も紹介します。「淘汰」の類語や対義語についても1つずつ解説していくので、ぜひ「淘汰」という言葉への理解を深めてください。

淘汰とは

淘汰とは

ビジネスの世界では「質の低い商品が淘汰された」「競争により弱小企業が淘汰される」のように、「淘汰」という言葉は頻繁に使用されます。 この記事では、ビジネスシーンでは欠かせない「淘汰」という言葉の英語表現や例文なども紹介します。まずは「淘汰」の読み方や基本的な意味を理解しておきましょう。

淘汰の読み方は「とうた」

「淘汰」は「とうた」と読みます。それぞれの漢字の読み方は「淘」は音読みでは「トウ」、訓読みでは「よなげる」となります。そして「汰」は音読みでは「タ」「タイ」、訓読みでは「よなげる」「にごる」となります。 つまり「淘汰」はどちらも、それぞれの漢字の音読みを合わせた読み方になっています。日常的に使う感じではありませんが、読み方は難しくないのでしっかりと覚えておきましょう。

淘汰の意味は「よいものを選び、悪いものを除くこと」

「淘汰」は「良いものを選び、悪いものを除くこと」という意味です。漢字の意味は、「淘」は「水の中でゆすいで不純物を取り出す」「汚水や泥などを汲み出す」という意味です。一方で、「汰」にも「不要なものを取り出す」「良いものと悪いものを選り分ける」という意味があります。 つまり、2つの漢字の「良いものを残し、悪いものを取り除く」という意味がそのまま使われて、「淘汰」という漢字の意味になっています。

淘汰の語源

「淘汰」のそれぞれの漢字の意味からもイメージできたと思いますが、「淘汰」の意味の語源はそれぞれの漢字の読み方にあった「よなげる」という意味です。 「よなげる」とは、「水洗いして汚れをおとしたり、勢いよく水を流してすすぐこと」という意味です。つまり、汚れているものをすすいだり水に流すことで汚れを落とそうとするところから、不要なものを削ぎ落として良いものだけを残すことという意味になりました。

淘汰の類語

淘汰の類語

「淘汰」の意味は、「良いものを選び、悪いものを覗くこと」でした。ビジネスシーンではよく使われる言葉なので、この意味をしっかりと覚えておく必要があります。 次は、この「淘汰」に意味が類似する単語を2つ紹介します。どの意味が似ていて、どの意味が異なるのかを意識しながら読み進めてください。

排除

「淘汰」と「排除」の意味の違いは、「良いものを残す」というニュアンスがあるかどうかです。 「排除」は「不必要なものや障害を目の前から取り除くこと」という意味です。 つまり、どちらの言葉も「取り除く」というニュアンスが含まれているので、この点では意味が類似しています。ただし、一方で「良いものを残す」という意味は「淘汰」のみにしかありませんので、意味の区別を明確にしておく必要があります。

選別

「淘汰」と「選別」の違いは、「良いものと悪いものの区別」のニュアンスがあるかどうかです。 「選別」の意味は「物事を選び分けること」という意味です。 つまり、「淘汰」と「選別」どちらにも「物事を選んで分ける」という意味がありますが、「選別」には「良いものと悪いものを分ける」という意味はなく、「良いものの中での区別」「悪いものの中での区別」の場合でも「選別」という言葉を使うことが出来ます。

淘汰の対義語

淘汰の対義語

「淘汰」「排除」「選別」それぞれの言葉の意味の違いは理解できたでしょうか。「良いものを残して悪いものを除く」「悪いものを除く」「物事の選び分け」という違いをしっかりと覚えておきましょう。 次は、「淘汰」の対義語に当たる単語を2つ紹介します。どの点で対義語になっているかを意識して覚えておきましょう。

受容

「淘汰」の1つ目の対義語は「受容」です。 「受容」の意味は、「受け入れて取り込むこと」です。つまり、「受容」という場合は「淘汰」のように「良いものと悪いものを区別する」というニュアンスは無く、「悪いものを受け入れて取り込む」可能性もあります。 一方で、「淘汰」の場合は「良いものを残す」という意味があるので、「良いものは受容する」という意味が含まれていると言えます。

共存

「淘汰」の2つ目の対義語は「共存」です。 「共存」の意味は、「2つ以上のものが共にその場に存在すること」です。つまり「共存」という場合は、「淘汰」のように「良いものと悪いものを区別する」や「どちらか一方を選ぶ」というニュアンスはありません。 「良いものと悪いものを区別せずにどちらも残る」といういみなので、「受容」よりもより厳密な意味で「淘汰」の対義語と考えることが出来ます。

淘汰の英語は「get rid of」

淘汰の英語

「淘汰する」は英語で「get rid of」です。 ・Many companies are being got rid of as unfit competitors in the changing world. (時代の変化についていけず淘汰される企業も少なくない) 「be動詞+got rid of」で「淘汰される」という意味になります。また、「as〜」は「〜として」という意味なので、「got rid of as〜」で「〜として淘汰される」という意味になります。

淘汰の使い方と例文

使い方と例文

ここまでは、「淘汰」に関する意味の説明点・類義語・対義語・英語表現を通して言葉の理解を深めてきました。 次は、ここまでに紹介した「淘汰」の意味を踏まえて実際の使い方を紹介します。どの使い方も基本は「良いものを残して、悪いものを除く」という意味になっているので、それに留意しながら読み進めましょう。

淘汰される

1つ目は「淘汰される」という表現です。 ・業界が成熟していくにつれて、価格競争に追いつけずに淘汰される企業が多くなる。 「淘汰される」は「淘汰」の受動態による表現です。つまり「良いものを残し、悪いものを除く」という行為の対象にされているという意味です。例文は、「市場の成熟によって価格競争に生き残る企業と、価格競争についていけない企業が出てくる」を意味します。

自然淘汰

2つ目の表現は「自然淘汰」という表現です。 ・自然淘汰により、多くの動物が絶滅していった。 「自然淘汰」とは「自然界で、変化する環境に適応できる生物が生き残り、変化できない種が絶滅する」という意味です。つまり、元は「自然界での種の生存と絶滅」について使われている言葉ですが、ここから意味が抽象化されて、ビジネスシーンなど自然界での種の生存以外の意味でも使われるようになっています。

性淘汰

3つ目の表現は「性淘汰」という表現です。 ・ライオンのたてがみや孔雀の羽根は性淘汰によって生まれた特徴だ。 「性淘汰」とは、「動物のオスが異性にとってより魅力的に映るために、見た目や形状に変化が現れたもの」という意味です。例文のライオンのたてがみや孔雀の羽根は、オスがメスに求愛行動をする時に、メスにより魅力的に見られるための身体の見た目が形状変化したものです。

まとめ

まとめ

「淘汰」は元々生物学用語で、「種の生存」という意味で使われていましたが、現在は「種の生存」に限らずあらゆる分野で「良いものを残し、悪いものを除く」という意味で使われています。 「淘」も「汰」もよく使う漢字ではありませんが、「淘汰」自体は頻繁に使われる言葉なのでしっかりと意味を抑えておきましょう。


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