試行錯誤(しこうさくご)の意味や使い方を解説!類語の他に心理学用語も紹介!

ビジネス用語

2019年5月7日

「試行錯誤」はビジネスマンにとって必須の言葉です。「試行錯誤」しないビジネスは存在しないといってもよいくらいです。今回ビジキャリではこの「試行錯誤」に着目します。よく使われる言葉だけに正しい意味や具体的な使い方だけでなく、類語や英語表現についてもしっかり学びましょう。

試行錯誤の意味は「試みと失敗を繰り返し解決策を見出す」

ビジネスシーンでも「試行錯誤」という四字熟語はよく使われます。試しに行うことを指す「試行」と、間違いや誤りを意味する「錯誤」という2つの熟語で成り立っています。 つまり「試行錯誤」とは「新しいことに取り組むにあたり様々な方法を試し、失敗を繰り返しながら成功するための解決策を見出す」ことを意味します。「試行」の部分を「思考」や「志向」と間違うことが多いので注意が必要です。

試行錯誤の使い方や例文

「試行錯誤」は学業やスポーツ、ビジネスシーンなどあらゆるところで頻出します。そのため使い方も様々で、「試行錯誤する」「試行錯誤を重ねる」「試行錯誤を繰り返す」「試行錯誤の連続」などがあげられます。 ここでは「試行錯誤する」「試行錯誤を重ねる」「試行錯誤を繰り返す」を取り上げ、例文を交えながら使い方を紹介します。

例①試行錯誤する

「試行錯誤する」は「新しい状況あるいは問題に対峙した時に、様々な試みをして失敗を重ねながら解決方法を見つける」ことを意味しています。 ・このアイデアを商品化するためには、試行錯誤する必要があります。 ・目標達成に向けてチームをまとめるために、彼は試行錯誤しました。 「試行錯誤する」には、「目指す目標に向かって努力する」という意味が含まれています。

例②試行錯誤を重ねる

「試行錯誤を重ねる」という表現は、「様々なことを試しては何度も失敗する」ことを指します。 ・先日発表した新製品は試行錯誤を重ねた結果、生まれたものです。 ・試行錯誤を重ねて、ようやく新しいメニューが完成しました。 「試行錯誤を重ねる」には、「何度も失敗を重ねながら諦めることなく結果を出すまで続ける」というニュアンスが含まれます。また「試行錯誤しながら」と表すよりも、美しい表現なので積極的に使うことをおすすめします。

例③試行錯誤を繰り返す

「試行錯誤を繰り返す」も、「何度も失敗しながらも諦めずに試し続ける」という意味を持ちます。 ・現在あるがんの治療薬は、多くの企業が試行錯誤を繰り返しながら開発したものです。 ・この商品のテクスチャーを実現するために、開発チームは試行錯誤を繰り返しました。 「試行錯誤を繰り返す」は「解決策が不明確な際に、失敗を重ねながら様々な方法を試すことを繰り返す」ことを指します。

試行錯誤の類語

「試行錯誤」の類語と聞いて連想されるのは、「悪戦苦闘」や「暗中模索」でしょう。しかしこの他にも「手を替え品を替え」「紆余曲折(うよきょくせつ)を経る」「トライアンドエラー」などがあります。 ここでは「悪戦苦闘」と「暗中模索」「手を替え品を替え」を取り上げ、例文と共にその意味を説明します。

類語①悪戦苦闘

「試行錯誤」は「色々な方法を試し失敗を繰り返しながら解決策を追求する」ことを意味します。類語である「悪戦苦闘」は、「困難な状況でも勝つために一生懸命に努力する」ことを指します。 ・ライバル会社の台頭で売り上げ低下が続き、営業部は悪戦苦闘しています。 ・時間も人材も不足する中で、悪戦苦闘しながらプロジェクトを完遂しました。 「悪戦苦闘」には「苦しみならが努力する」というニュアンスがあるため、「試行錯誤」よりネガティブな表現となります。

類語②暗中模索

「試行錯誤」は「解決策が見えない新たな状況や問題に対し、失敗しながら道筋をつける」ことを指しています。一方の「暗中模索」は、「手がかりがない中で様々な方法を試す」ことを意味します。 ・必死に打開策を暗中模索したことで、危機的状況は何とか回避できました。 ・アイデアが思い浮かばず暗中模索しましたが、何とかレポートの提出期限には間に合いました。 「暗中模索」は「ゴールがまったく見えない状況にも関わらず、方法を探さなければならない」という状況で使うことが多いです。

類語③手を替え品を替え

四字熟語以外にも、「試行錯誤」の類語があります。「手を替え品を替え」もその一つで、「いろいろな手段や方法を替えて試してみる」ことを指します。 ・病気で食欲がない父のために、母は手を替え品を替え食べてもらう工夫をしていました。 ・子どもの記念写真を撮影する際には、手を替え品を替えて笑わせるよう努力しています。 「様々な手段や方法を試し失敗を繰り返す」ことを意味する「試行錯誤」より、「手を替え品を替え」には「現状を変えようとする」「工夫する」といった軽めのニュアンスが加わります。

試行錯誤の英語は「by trial and error」

「試行錯誤」は英訳すると「by trial and error」となります。 ・We have developed a new product while learning by trial and error. (私たちは試行錯誤しながら新商品を開発しました。) ・After learning by trial and error, he found a countermeasure of a problem. (彼は試行錯誤のうえ問題の解決策を見出しました。) 「by trial and error」は直訳すると「経験的な方法で」という意味ですが、「試行錯誤する」と意訳されることが多いです。

【心理学】試行錯誤学習・試行錯誤説とは

心理学には「試行錯誤学習」並びに「試行錯誤説」という用語があります。これはエドワード・L・ソーンダイク氏が提唱した概念です。「猫の問題箱」という有名な実験によって、この概念が生まれました。 「試行錯誤説」とは「試行錯誤を繰り返すことで誤った反応が少なくなり、正しい反応に達するまでの時間が短くなる」という考えのことです。一方の「試行錯誤学習」はこの「試行錯誤説」によるもので、「一度間違えると次は間違わないようにと学ぶ」ことを指します。

まとめ

日常生活でも使用頻度が高い「試行錯誤」について、意味や使い方・類語も含めて説明しましたが理解していただけましたか。 「試行錯誤」はポジティブな意味で使われますが、類語の一部はネガティブな表現となります。その違いを理解して、適切に使い分けるようにしましょう。また「試行」の誤字にも気をつけてください。


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