犯人・金賢姫と金勝一

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大韓航空機を爆破した北朝鮮の工作員は金賢姫と金勝一でした。二人がどのようにして旅客機を爆破するに至ったのか、その経緯とともに身柄拘束後の行動についても詳しく見ていきましょう。

日本人になりすました北朝鮮の工作員

二人が北朝鮮からまず向かったのは当時のソ連モスクワでした。その後ハンガリー、オーストリアと移動し、さらにオーストリアのウィーンから当時のユーゴスラビアのベオグラード、イラクのバクダットへと移動しました。 ハンガリーまでは北朝鮮のパスポートを使っていましたが、オーストリアから日本の偽造パスポートを使い始め、それ以降は日本人になりすまして活動を行いました。 旅客機爆破に使った爆発物はベオグラードで別の北朝鮮工作員から受け取りました。

経由地のアブダビ空港で降機

二人はイラクのバクダットで当該大韓航空機に乗り込みました。 二人が機内に持ち込んだ爆発物は液体爆弾、プラスチック爆弾と時限装置に使った日本製のトランジスターラジオでした。ラジオは改造されていましたが実際にラジオとしても使えるものでした。 二人は旅客機の手荷物入れに爆発物を残したまま経由地であったUAEのアブダビ空港で飛行機を降りました。その後ローマに向かうためバーレーンに向かい、そこでローマ行きの飛行機を待っている時に拘束されました。

金勝一は事情聴取前に服毒自殺

犯人の一人である北朝鮮の工作員金勝一は日本人蜂谷真一になりすましていました。 韓国の捜査当局はアブダビで降機した日本人パスポートを持つ男女二人に疑いの目を向けていました。日本の捜査当局も中東を拠点とする日本赤軍の事件への関与を危惧し、日本人パスポートを持つ二人をマークしていました。 日本外務省の調査によりパスポートの偽造がわかり、日本大使館員がバーレーンの警察とともに二人を拘束しました。警察が事情聴取をしようとしたとき金勝一はタバコを吸うふりをしてカプセルに入った薬物で服毒自殺してしまいました。