実直(じっちょく)の意味を解説!類語との違いや使い方まで紹介!

ビジネス用語

2019年4月23日

「実直」は「真摯」とともに真面目さの象徴的な言葉としてよく見聞きします。「実直」の方が印象的に泥臭いニュアンスを感じますが正しくはどうなのでしょうか。今回ビジキャリではこの「実直」を深掘りします。正しい意味や類語、対義語、英語表現に加えて、実際の使い方を解説します。

実直とは

日常会話の中で使われることは少ないですが、文章に用いられる機会が多い熟語に「実直」があります。企業の人事評価において使われる頻度が高い言葉でもありますが、正確に意味を説明できる人は案外少数派かもしれません。 ここでは「実直」の読み方と意味など、基本的なことを説明します。

実直の読み方は「じっちょく」

「実直」は「実」と「直」で構成された熟語です。 「実」は音読みすると「じつ」、訓読みは種類が多く「み」「みの(る)」「み(ちる)」「さね」「まこと」「まめ」などと読みます。「直」は音読みすると「じき」「ちょく」「ち」、訓読みには「ただ(ちに)」「なお(す・る)」「あたい」「じか」「すぐ」「ひた」という読み方があります。「実直」ではどちらも音読みするので、「じっちょく」という言い方になります。

実直の意味は「真面目で正直」

会社の人事評価でも使われる「実直」は、「正直」「真面目」「誠実」「率直」「かげひなたがない」という意味を持ちます。つまり周囲の評価に左右されず、いつでも誠実かつ真面目であることを指します。 また「実直」は、人間の性質や気持ちを表す言葉です。裏表がないという、良い意味で使われるのが一般的です。

実直の類語・対義語・英語

真面目あるいは正直であるという意味を持つ「実直」には、いくつかの類語があります。「誠実」「篤実」「勤勉」などです。対義語もいくつかありますが「狡猾」が取り上げられることが多いようです。 ここでは「実直」の類語や対義語、英語表現について紹介します。

実直の類語は「誠実・篤実・勤勉」

「実直」の類語として取り上げられることが多いのが、「誠実」「篤実(とくじつ)」「勤勉」の3つです。 「誠実」で表す真面目さには、「真心がある」という要素が加わっています。次に「篤実(とくじつ)」の意味ですが、「人情に厚く実直である」「誠実かつ親切」という人を表しています。そして「勤勉」には、「勉強や仕事に一所懸命に励む」という意味があります。 「実直」にも正直で真面目という意味がありますが、類語とはニュアンスが違うことを覚えておいてください。

実直の対義語は「狡猾」

正直・誠実・真面目という意味で使われる「実直」の対義語は「狡猾」です。「こうかつ」と読みます。「狡」は、獣が身体を左右にくねらせて逃げる様子を表す字です。もう一つの「猾」という字は、ずる賢さを意味しています。 その2文字で構成される「狡猾」は、「悪賢い」という意味で使われる熟語です。まさに「実直」の対極にある言葉といえるでしょう。

実直の英語は「conscientious/sincere」

「実直」を英訳すると、「conscientious」または「sincere」と表現されます。 ・He is a conscientious craftsman and never cuts corners. (彼は実直な職人なので決して手抜きなどしません。) ・She is someone who earnest and sincere.. (彼女は真摯で実直な人です。) 同じ「実直」を表す英訳でも「conscientious」には「良心的な」「注意深い」、「sincere」には「嘘偽りがない」「言行一致」という意味が含まれている点が異なります。

実直が使われている四字熟語は「謹厳実直」

「実直」を使った四字熟語と聞かれたら、「謹厳実直」を連想する人が多いことでしょう。「謹厳実直」という四字熟語は、「きんげんじっちょく」と読みます。 「慎み深く厳かである」ことを表している「謹厳」に、「正直で誠実である」という「実直」が加えられています。そのため「謹厳実直」は「きわめて正直あるいは誠実」という意味で、人柄を表す四字熟語として使われています。 基本的には相手を好意的に評価する際に使われますが、真面目過ぎることを揶揄(やゆ)する意味で用いることもあります。

実直の使い方と例文

「実直」という言葉は、基本的には良い意味で使われます。会社の人事評価でよく見かける言葉である通り、人や人柄を表す意味で使われることが多いです。しかし他の使い方もあります。 ここでは「実直」の使われ方について、例文も交えて紹介します。

例文①実直な人

「実直」が会社の人事評価で使われる際には、「実直な人」と表現されているケースがほとんどでしょう。 ・彼は実直な人なので、難しい仕事でも真摯に取り組んでくれるはずです。 ・どんなに悪態をつかれても、子どもが心を開いてくれるまで寄り添った彼女こそ実直な人です。 「実直な人」という表現は、「素直・誠実・心がまっすぐな人」であるという意味で使われます。

例文②実直を旨とする

「実直を旨とする」は、企業の経営者が訓話を話す際に用いられることが多い表現の一つです。 ・社員のみなさんには実直を旨として、厳しい状況の中でも真摯に仕事に取り組むことを期待しています。 ・彼は近年まれに見る苦境に立たされていますが、実直な人なので必ず乗り越えてくれると信じています。 「主として重んじる」という意味を持つ「旨とする」が「実直」に加わることで、「真面目あるいは誠実であることを重視する」という意味となります。

例文③実直に働く

「実直に働く」という表現も、よく使われています。 ・彼女が昼夜問わず実直に働くのは、1日も早く一人前になりたいからです。 ・ミスをして周囲に迷惑をかけたのだから、実直に働くことで信頼回復につなげるしかないのです。 「実直に働く」は、「かげひなたなく仕事をする」という意味です。会社で評価されるポイントでもあるので、見聞きする機会が多い表現といえそうです。

まとめ

「実直」の意味や使い方について理解できましたか。 例文を見てもわかるように、「実直」であることは会社を含めた社会生活で信頼関係を築く力となります。正直・真面目・誠実といった意味を持つ類語はいくつかありますが、裏表がないという意味で使いたい時には「実直」を用いてみてください。


関連記事