「人間万事塞翁が馬」の意味をわかりやすく解説!使い方を例文と共に紹介!

ビジネス用語

2019年3月13日

「人間万事塞翁が馬」をなんと読むかご存知でしょうか?なかなか聞き慣れない言葉ですが、実は私たちの人生訓として重要な言葉なのです。 今回の記事では読み方はもちろん、由来や使い方を解説します。難しい言葉ですが、正しい場面で使えるようじっくり読んでみてください!

「人間万事塞翁が馬」の読み方と意味

年功序列制度も崩れた現代日本のサラリーマン社会では、リストラや昇進ストップ、突然の配転や赴任命令など、さまざまな挫折を味わう人たちが少なくありません。 そんな人たちに贈りたい故事成語「人間万事塞翁が馬」。聞いたことがある人もいれば、そもそも読み方がわからないという人もいるでしょう。 さっそく、正しい読み方や意味をご紹介していきます。

「人間万事塞翁が馬」の読み方は「にんげんばんじさいおうがうま」

「人間万事塞翁が馬」は「にんげんばんじさいおうがうま」と読みます。 「人間」を「じんかん」と読んで、「じんかんばんじさいおうがうま」とすることもあります。この「じんかん」とは、世間のこと。むしろこちらの読みが正しいと考える人も少なくありません。 しかし現在は「にんげん」という読み方がより広く知られており、差しさわりもありません。

「人間万事塞翁が馬」の意味は「一喜一憂するな」

「人間万事塞翁が馬」の意味は、人間も世の中も、何が幸いとなり、何が不幸となるか、先の事はわからないため、「何事にも、一喜一憂するな」というものです。 大学入試で失敗した人も、それを悔やんでいつまでも落ち込む必要はなく、一方、大学入試に合格した人も、いつまでもそれを喜んでばかりいてられない。そういったことを意味する言葉です。

「人間万事塞翁が馬」の使い方と例文

「人間万事塞翁が馬」の正しい使い方と例文をご紹介します。 正しい使い方と例文を見れば、その意味するところがさらに明確に理解できます。

「人間万事塞翁が馬」の正しい使い方

「人間万事塞翁が馬」の意味は「一喜一憂するな」ということ。「一喜」とは、ちょっとした幸運に、いちいち喜びに沸くこと。「一憂」とは、ちょっとした不幸に、いちいち落ち込むということ。 「一喜一憂するな」は、よいことが起きたときには、戒めの言葉となり、悪いことが起きたときには、励ましと慰めの言葉になります。つまり、幸運に浸り安住しそうな人に向けて、「決して油断してはいけない」という時に使うことができます。 一方、不幸に遭遇し、これから先の人生に希望が持てなくなっている人に向けても使うことができます。

「人間万事塞翁が馬」の例文

「人間万事塞翁が馬」の例文を3つご紹介します。 ・リストラされたからといって、そんなに落ち込む必要はないですよ。「人間万事塞翁が馬」とも言うからね。 会社をリストラされたとしても、これがきっかけで、もっとよい就職先が見つかるかもしれません。そういう励ましの意味を込めて、「人間万事塞翁が馬」を使います。 ・宝くじで6億円当選! しかし、逆に不幸のどん底に。「人間万事塞翁が馬」とはこのことだ。 大金を得たとたんに、親戚が急にお金の工面に来るようになった。結局、自分の生活もままならなくなり、お金もすべてなくなってしまった。ありそうな話です。こんな場合も「人間万事塞翁が馬」が使えます。。 ・不本意ながら就職した会社が急成長。まさに「人間万事塞翁が馬」です。 滑り止めでやっと就職した会社。給料も安かったが、技術部門が世界的な特許を取り、一躍有料企業に生まれ変わりました。これも「人間万事塞翁が馬」と言えます。 このように、何が良いことで、何が悪いことか、未来のことはわからないという意味で使われます。

「人間万事塞翁が馬」の由来や出典

「人間万事塞翁が馬」は、中国の古典『淮南子(えなんじ)』に書かれた「塞翁」の逸話に由来します。 「塞翁」とは砦に住むおじいさんという意味です。 さて、その逸話とは以下のようなものです。 むかし、砦に一人のおじいさんが住んでいました。そのおじいさんの馬が行方不明になってしまいます。周りの人はおじいさんに同情しましたが、おじいさんは「よいことが起こるかもしれん」と気にしません。 しばらくすると、その馬が大勢の仲間の馬を連れて戻ってきました。しかし、おじいさんは「不幸がおこるかもしれん」と喜んでいる風ではありません。すると、おじいさんの息子が落馬して足を骨折してしまいます。周りの人は同情しますが、おじいさんは、やはり「よいことが起こるかもしれん」と気にしません。 やがて戦争が起こり、多くの若者たちは戦死してしまいました。しかし、おじいさんの息子は足を骨折していたために戦場に出ることはなく、命拾いできました。 このように、何が幸福につながり、何が不幸につながるかなど、人間、誰にもわからないという話です。これが「人間万事塞翁が馬」の元になりました。

「人間万事塞翁が馬」の英語表記と類義語

「人間万事塞翁が馬」の英語表記と類義語を紹介します。英語表記や類義語を知ることにより、より一層、その意味やイメージを的確に把握することができます。 さっそく紹介していきましょう。

「人間万事塞翁が馬」の英語表記

「人間万事塞翁が馬」を意味する英語のことわざには次のようなものがあります。 ・Inscrutable are the ways of Heaven. 直訳すると「神(天)のやり方は不可解」となりますが、辞書を引くと「人間万事塞翁が馬」という訳が記されています。 ・Joy and sorrow are today and tomorrow. こちらも辞書では「人間万事塞翁が馬」となっています。直訳すると、喜びと悲しみは、日々、入れ替わる、といった意味になります。 ・A joyful evening may follow a sorrowful morning. 直訳すると「朝の悲しみは、ゆうべの喜びにつながる」となります。これも同様に辞書では「人間万事塞翁が馬」という訳が与えられています。 以上はすべて英語のことわざで、決まりきった表現となります。

「人間万事塞翁が馬」の類義語

「人間万事塞翁が馬」の類義語も、数多くあります。 ・禍福は糾える縄の如し (かふくはあざなえるなわのごとし) 不幸と幸福は、よりあわされた縄のように、絡み合っているものということを表します。 ・沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり (しずむせあれば、うかぶせあり) 人生は浮き沈みがあるもの。幸と不幸は、交互にやってくるということです。 ・怪我の功名 (けがのこうみょう) 悪いことと思っていたことが、ひょんなことから良いことにつながるということ。 ・一寸先は闇 (いっすんさきは、やみ) 人生、先のことはわからないということです。 このほかにも「災い転じて福となす」「楽は苦の種 苦は楽の種」など、類似の言葉はたくさんあります。

まとめ

人間の幸不幸は、最後の最後までわかりません。一喜一憂しないように、という教えは現在のわれわれにも考えさせられることが多い言葉だと思います。 たとえ今日、苦しいことがあっても、明日の希望を抱いて、頑張りましょう。


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