「あいた口がふさがらない」は良い意味で使用することはない

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「あいた口がふさがらない」という言葉を、良い意味で使うことはありません。慣用句の中には、悪い意味にも良い意味にも使える言葉がありますが、「あいた口がふさがらない」は悪い意味にだけ使います。 これは、嬉しい驚きの場合にも、口を開けたままにすることはありますが、「あいた口がふさがらない」は「呆れ」という感情を含む驚きの感情について使うためです。 嬉しい驚きや、喜びの感情で、思わず口を開けて固まってしまった、という場合は、「うれしい」「びっくりした」など他の言葉で感情を表すことになります。 つまり、「あいた口がふさがらない」という言葉を使っている時点で「良い意味での驚きではない」ということを説明しているのです。

「あいた口がふさがらない」の例文

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「あいた口がふさがらない」ということわざを、日常の会話やビジネスの会話で使う場合の例文を確認しておきましょう。いずれの例文にも共通するのは、やはり「悪い意味で使っていること」です。

例文

  • 入社早々無断欠勤とは、あいた口がふさがらないね
  • 彼の作成した書類はいつも必ず計算ミスがある、怒りを通り越してあいた口がふさがらないよ
  • いつも人を蹴落とすような真似ばかりしていい思いをするなんて、あいた口がふさがらないとはまさにこのことですね

「あいた口がふさがらない」という言葉は、なぜそう思うのかという理由と一緒に使われることがほとんどです。なぜ自分がそう感じているのか、ということを一緒に伝えると、相手に意味と感情を伝えることができます。

「あいた口がふさがらない」の類語は「呆然とする」「呆れて物が言えない」など

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「あいた口がふさがらない」という言葉の類義語は「呆然とする」「呆れてものが言えない」などです。いずれも「あいた口がふさがらない」が持つ「呆れてしまう」という意味を含んでいます。 「呆然とする」は、驚きだけでなく、怒りや悲しみ、あるいは喜びなどさまざまな感情によって、自分が置かれている状況が理解できずにぼーっとしてしまう様子を指します。 「呆れて物が言えない」は、言葉の通り、呆れかえってしまって何と言ったら良いのか言葉がに迷う様子です。「呆れて物が言えない」は「あいた口がふさがらない」と同様にネガティブで、非難の気持ちを込めた意味として使われます。

「あいた口がふさがらない」の類語の四字熟語は「茫然自失」

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「あいた口がふさがらない」という言葉と類似した意味を持つ四字熟語は「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」です。 「茫然自失」とは「あまりの驚きに呆れて我を失う様子」を表す言い方です。「茫然」は「驚き呆れる」、「自失」は「自我を忘れてぼんやりとする」という意味です。「あいた口がふさがらない」とほとんど同じ意味で、ネガティブな意味として使われます。 「茫然自失」は「あいた口がふさがらない」と違って、途方に暮れるという意味も含んでいます。驚きだけでなく、悲しみや怒りなど他の感情が原因となった場合でも使うことができる言葉です。何らかの感情がきっかけとなり、「どうすれば良いのかわからない」と感じるときや、ショックで思考が停止してしまったときにも使えます。