白骨化遺体とカセットテープが発見された

捜索作業を続けた北海道県警は、翌日の25日に白骨化した遺体を発見しました。 遺体には動物のものによる噛みつき痕が残されており、遭難前後に大怪我を負っていたことがわかりました。 また白骨遺体の周辺では、携帯型テープレコーダーが発見されています。レコーダーにはカセットテープがセットされており、若い男性が助けを呼ぶ声が録音されていました。

発見されたのは愛知県在住の男性

白骨遺体はのちの捜査で、愛知県在住の25歳男性だったことが判明しています。男性は事件発覚から5年前、1984年7月に行方不明になっていました。 男性は登山目的で北海道に旅行していました。男性は宿泊先にチェックイン後、従業員へハイキングに出かけると言い残し、荷物を置いて姿を消したそうです。 宿泊先の通報で捜索が行われましたが、当時は発見されませんでした。

SOS遭難事件の不可解な点

SOS遭難事件の被害者は特定されましたが、事件には謎がいくつかあります。たとえば遺留品のカセットテープの内容が不可解なこと、重傷で遭難した人間が倒木でSOSサインを作れたのかといった点です。遺体鑑定で誤認も起こり、捜査は難航しました。

カセットテープの録音内容の謎

白骨遺体のそばに残されていたカセットテープには、若い男性の声で救援を呼ぶ声が録音されていました。「SOS」や「助けてくれ」のような絶叫が、誰かに話しかけるような口調で、2分以上の長さで収録されていました。 このカセットテープで不可解なのは、白骨遺体が発見された場所とカセットテープの内容に食い違いが生じている点です。カセットテープでは崖の上で身動きが取れないと言っているにもかかわらず、実際に白骨遺体が発見されたのは崖ではなく湿原だったのです。 SOSの絶叫については、大きな肉声を長時間出し続けると体力を消耗するので、テープに録音して捜索の気配を感じた時に合図に使おうとした可能性があります。しかし場所の食い違いに関しては今もって不明で、大きな謎のままです。