寿産院事件の時代背景

寿産院事件が発覚したのは1948年1月のことでした。寿産院があった当時の東京都新宿区にはまだ第二次世界大戦敗戦のダメージが残っていました。 ここでは寿産院事件が起こった当時の時代背景について詳述します。

戦後で食料や物資が慢性的に不足していた

第二次世界大戦の敗戦から3年目を迎えた1948年当時日本はまだGHQの占領下にありました。 東京は東京大空襲を受けて焼け野原になったダメージからまだ回復できておらず、東京都の食糧事情が悪い状態が続いていました。もちろん医薬品を含めた日常物資も慢性的に不足していました。 また東京都には戦災孤児も多く、治安も決してよいとはいえない状況でした。

ベビーブームや戦争孤児の影響で子供がかなり多かった

食糧や様々な物資が足りない状況でしたが、1948年になると復員してくる軍人も多く日本はベビーブームを迎えます。 空襲によって戦争孤児が増えており、当時の東京都では数多くの子供が暮らしていました。 そうした状況もあって貧困に耐えかねて子供を手放す親も少なくなかったようです。