新型コロナウイルスで得をしたのはアメリカか?

コロナウイルスは米中どちらかの細菌兵器ではないかという噂は既にネット上でも問題になっている。そうだとして、どちらのものかは分からない。しかし得をしたのは米国である。武漢は5G問題も含めた中国ハイテク産業の中心地だからである。 また、これで関税だけでは切断できなかった中国中心のサプライチェーンの切断が進むと、ロス商務長官は言ったそうである。それくらい世界のサプライチェーンは中国という中心が必要不可欠になっていたのである。 それは医薬品の世界にもおよび、中国でのコロナウイルス発生により、米国の医薬品の中国生産への危険な依存を明らかになった。抗生物質の推定97%および国内医薬品生産に必要な医薬品有効成分の80%が含まれる。中国が医薬品とその原料を輸出するための扉を閉めた場合、数ヶ月以内に米国中の薬局は空になるという。

アメリカ国内でも広がる不安

それもあって米国国内でもコロナウイルス自体に対する不安が広がっている。米国疾病管理予防センター(CDC)長は、現状では医学界には手がかりがないことを認めた。「最終的に根絶するのが難しい『コミュニティウイルス」になる」と感じたと付け加えた。そして今年一杯は危機的状況が続く懸念を表明した。  そして2月14日に中国政府は、新たに確認された約20,000の症例を追加し、それは震源地湖北省の当局が患者の診断方法を変更した後にもたらされた。この状況は北京が状況をよく把握しているかどうか、米国政府高官の間で懸念を引き起こした。クドロー経済顧問は米国の援助が許可されないと言った。  何かチェルノブイリ原発事故を思わせる状況である。世界に危険な影響が広がっていることも含めて。

WHOの対応は

しかしWHO(世界保健機構)の対応も後手後手に回り、感染拡大等を抑えることに失敗した。長官の出身国エチオピアが、中国と深い経済的関係にあったためではないかと言われている。 そのエチオピアを含めて、コロナウイルスが蔓延しているのに国際機関等に報告していない国が幾つかある。全て自国のGDPの25%以上、中国から借金をしている国である。 そういう問題だけではない。中国の他国や国際機関への影響は大きくなり過ぎている。 例えばICAO(国際民間航空機関)には2018年に約7000万の乗客にサービス提供した台湾のフライト情報地域(FIR)に危険があるかどうか、どのように危険を軽減するかを説明する責任がある。だがICAOはその責任を回避した。 これは国際機関における中国の影響力増大の危険性を指摘する。

中国の経済的影響力

このように中国の経済的影響力による政治的影響力は危険なほど強くなってしまっているように見える。しかし、そう言い切れるだろうか? 北朝鮮は、1月に中国との国境を封印した最初の国だった。金正恩はトランプ大統領との会談の音声等を分析しても呼吸器に疾患がある。体形を見れば糖尿もある。コロナに罹れば即死である。だから彼は国境を閉鎖した。しかし既に多くの感染者が北朝鮮に入国してしまっていたらしい。 そういう問題があるからか、ロシアは、中国との陸路横断を閉鎖し両国間のビザなしの旅行を停止。イランは中国との航空輸送を遮断した。中国と最も親しい筈の国々の、この対応は彼らの政治的絆の弱さを露呈した。 つまり中国は経済的影響力は強くとも真に強い政治的影響力を持っているとは言えないのである。