視聴者の一部が病院へ運ばれた

病院に運ばれたのは、ポケットモンスターのメインの視聴層である3歳〜12歳の子どもでした。20代の視聴者にも病院へ担ぎ込まれた人がいるそうです。 運ばれた人の多くがけいれんを起こして硬直し、ショック状態でした。意識不明となったケースも多く、5歳の女の子は一時心肺停止状態に陥ったほどです。 運び込まれた子ども達は、大半が対処療法による治療で回復し、その夜のうちに自宅へ帰りました。しかし、全国で200人余りが2〜3週間ほどの入院を余儀なくされたのです。

ポケモンショックによる被害者

ポケモンショックによる被害者について、当時治療を担当した全国の医療関係者は「てんかん発作を持病に持つ人が発症した可能性」を疑いました。 しかし、全国で600人を超える被害者が発生した事態を受け、医療関係者の間には次第に「てんかん発作」とは異なる作用が被害者に働いたと疑うようになります。続いては、ポケモンショックによる被害者について説明します。

てんかんではなく光過敏性発症か?

子どもたちが病院に運ばれた当初はてんかんの発症が疑われました。 「てんかん」とは、正常に働いている脳の神経細胞の電気活動が、内的外的の異常な影響により、けいれんやショックを引き起こす症状です。 てんかんでは患者ごとに反応する脳の部位がそれぞれ異なります。このことから考えるとポケモンショックによって全国で同時に子供たちにてんかんの症状が発症することは考えられないとして、てんかんの可能性が医療関係者によって否定されました。 そして「光過敏性発症」の説が浮上しました。

死亡者は出なかったものの後遺症を抱える人も

前述の通り、病院に運び込まれた600人のうちから死亡者が出ることなく、その後の治療で無事に退院して行きました。 しかしポケモンショックの被害者の一部からは「テレビやパソコンを普通に見ることができない」などの後遺症を訴える人もいます。事件の記憶が繰り返し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥ることになってしまったせいです。 被害者は決して少ないとは言えず、現在にわたって通院治療を続けている患者もいるとのことです。