コモディティのマーケティングなどの意味や使い方を紹介!【ビジネス用語】

ビジネス用語

2019年3月6日

コモディティという言葉をご存知ですか。近年、コモディティ化という言葉がよく使われています。このコモディティの意味を本記事では紹介することはもちろん、コモディティ化の例やコモディティという言葉を用いた言葉を紹介いたします。この機会にコモディティを覚えておきましょう。

コモディティとは

「コモディティ」は英語の「commodity」をそのままカタカナにした言葉です。日本語に置き換えづらい言葉ですので、以下に具体的な例を挙げながら解説していきます。

コモディティの意味は「広く用いられ、一般的になった商品」

広く用いられ多くの業者が参入することで一般的になった商品が「コモディティ」です。「製品パッケージごとの差別化が難しい商品」と言い換えることもできます。 ただし、「ガソリン」にも「ハイオク」などの差別化商品があります。「お米」も「コモディティ」と言えますが、ブランドによる差別化が存在します。「完全なコモディティ」は存在しないと言ってよく、一般性の程度がとくに高いものを「コモディティ」として扱うわけです。

「コモディティ化」という言葉でよく使用される

「コモディティ」とされる商品も初めは特別な製品であるのが常です。つまり、「コモディティ」は特別な製品が一般化したものなのです。この一般化のことを「コモディティ化」と呼びます。 「コモディティ」度の低い特別な製品も、開発競争によっていつかは「コモディティ化」していきます。変化の速い現代においては、「コモディティ化」が至るところに見られ、ビジネスにとって大きな意味を持ちます。したがって、石油や穀物などの安定した「コモディティ」を論じるとき以外には、「コモディティ」よりも「コモディティ化」が話題の中心になります。

コモディティ化の例

では、現代に見られる「コモディティ化」の例をいくつか見ていきましょう。

白物家電

冷蔵庫や洗濯機といった「白物家電」はかなり以前から「コモディティ化」が進んでいると言えます。確かに製品ごとに機能上・デザイン上の「売り」がありますが、大同小異だと言えます。 とくに低価格帯では「白物家電」の「コモディティ化」が著しく進行し、「ジェネリック医薬品」にならって「ジェネリック家電」という言い方が生まれました。 ダイソンが初めてサイクロン式掃除機を売り出したときには掃除機市場のなかで革命的な差別化を達成しましたが、サイクロン式もやがては「コモディティ化」が進みました。先発企業がさらなる開発やブランド化によって差別化を図れば、後発企業はその差を埋めようとします。「コモディティ化」は「いたちごっこ」のようです。

携帯音楽プレーヤー

「携帯音楽プレーヤー」も「コモディティ化」のよい例です。古くはソニーの「ウォークマン」が「携帯音楽プレーヤー」の市場そのものを生み出しましたが、後発企業の後追いによってこれも「コモディティ化」し、サイクロン式掃除機の例で見たのと同じような展開になりました。 アップルの「iPod」は洗練されたプロダクトデザインによって「デジタル携帯プレーヤー」市場のパイオニアとなりました。アップルは統一的なブランド戦略によって「コモディティ化」に対抗していますが、「コモディティ化」の流れそのものを止めることはできません。 「携帯音楽プレーヤー」を初めとする「デジタル家電」も、低価格帯では多くの「ジェネリック製品」が存在し、「コモディティ化」が著しく進んでいます。

PCの周辺機器やパーツ

「規格化」が求められる製品は「コモディティ化」しやすいと言えます。例えばPCの周辺機器やパーツはユーザーごとの使用環境やさまざまなネットワーク環境に適合するために規格化されねばならず、大同小異の製品群が生じやすい分野です。 IBMが開発した「フロッピーディスク」は小型コンピューターの標準記録媒体となり、「フロッピーディスクドライブ」とともに規格化によって「コモディティ化」が進みました。同じことは「光ディスク」とその「ドライブ/プレーヤー」にも言え、高額・高機能製品を除き著しい「コモディティ化」が見られます。 「CD-R」を開発したことで知られる太陽誘電は、「コモディティ化」された記録メディアの市場であえて高度な品質管理を貫き、長くブランドを維持しました(現在は生産から撤退)。

コモディティという言葉を用いた言葉

「コモディティ」という言葉から作られる言葉は「コモディティ化」だけではありません。以下にいつかの例を簡単に述べます。

コモディティ投資

「コモディティ投資」は「商品先物取引」への投資のことです。「商品先物」の「商品」は小麦粉やガソリンなどの「コモディティ」を指します。差別化の競争が見られない安定した「コモディティ」だからこそ、「容積」や「重量」を単位とする先物取引が可能になり、そこに投資の機会も生まれます。

コモディティ商品

「コモディティ商品」は「コモディティ」と同じ意味です。「商品先物取引」という言葉に見られるように「コモディティ」は「商品」と訳されることがありますが、それでは紛らわしいという場合に、特定のタイプの商品であることを表すために「コモディティ商品」と呼ばれます。

コモディティ価格

「コモディティ価格」は「コモディティ」の小売価格のことではなく、商品先物市場で取り引きされる価格です。株式市場で言えば「株価」に当たります。「コモディティ価格」の変動を当て込んで投資を行うのが「コモディティ投資」です。

コモディティ市場

「コモディティ市場」は「商品先物市場」と同じ意味です。「コモディティ」の現物を売り買いする市場ではなく、「コモディティ価格=先物価格」への投資を行う市場のことです。「コモディティ市場」と言えば「先物市場」のことだという共通理解がありますから、「先物」をつけなくても意味は通ります。

まとめ

ここまで多くの例をもともに「コモディティ」という言葉を解説してきました。「コモディティ」を日本語に置き換えることはできなくても、概念の意味を理解することはそう難しくなかったのではないでしょうか。 「コモディティ」という概念は「コモディティ商品」だけにとどまらない広がりを持ちます。どんな職種であれ、「コモディティ化」は業務に大なり小なり関わってくる事柄です。とくに、長期的戦略を考える上では欠かせない視点の一つだと言えるでしょう。


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