免田事件は初めて死刑囚が無罪判決を受けた冤罪事件。事件の概要や刑事保証金など解説します。

経済

2019年9月25日

「免田事件」は我が国で初めて死刑囚が再審の結果無罪となった有名な冤罪事件です。裁判の過程で人権を無視した強引な警察の取り調べも明らかになりました。今回ビジキャリではこの「免田事件」をとりあげます。事件の経緯や裁判の状況、再審の結果無罪となるまで詳しく解説します。

1分でわかる免田事件

「免田事件」は我が国で初めて死刑判決が再審の結果覆った冤罪(えんざい)事件です。我が国の四大死刑冤罪事件として、財田川事件、松山事件、島田事件と並んで有名な事件です。 自白を強要する警察の理不尽な取り調べや証拠の廃棄などが明らかになりました。当時免田さんに対する多額の保証金も話題になりました。

免田事件

  • 我が国で初めて死刑判決が再審で覆った冤罪事件
  • 警察は拷問を加えるなどして自白を強要した
  • 無罪確定後多額の刑事保証金が支払われた

免田事件の概要

1948年熊本県人吉市で祈祷師(きとうし)夫妻が殺害される強盗殺人事件が発生しました。当時23歳の免田さんが犯人と疑われ別件逮捕され、拷問と脅迫によって自白を強要されました。 免田さんはアリバイを主張しましたが、警察はこのアリバイの証言を歪曲しただけでなく、重要な証拠品の廃棄も行いました。

祈祷師の夫婦が殺害され娘も負傷した

事件は1948年12月30日の3時頃発生しました。熊本県人吉市に住む76歳と52歳の祈祷師夫妻が殺害され、現金が盗まれました。 同居していた14歳と12歳の祈祷師の娘も同時に重傷を負わされました。 現場検証の結果、事件は1948年12月29日の深夜から30日3時の間に起きたとされ、熊本県免田町在住の当時23歳の「免田栄(めんださかえ)」さんが犯人として疑われました。

免田栄が玄米を窃盗した別事件で逮捕された

1949年1月13日免田さんは玄米を盗んだとして窃盗容疑で別件逮捕されました。 そして3日後の16日には殺人容疑で再逮捕されました。免田さんの自白を根拠とした再逮捕でした。 些細な罪で別件逮捕し自白を強要して殺人罪で再逮捕するという、最も冤罪事件を生みやすいパターンだったのです。

免田栄に対し厳しい取り調べ、拷問が行われた

別件逮捕された免田さんの取り調べはたいへん厳しいものだったとされています。 3日間にわたり拷問や脅迫が行われ、自白を強要されたのです。 自白を根拠とした再逮捕後、警察は容疑を固め強盗殺人罪で免田さんを起訴します。

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