乗客2名の死亡者が

2月3日から続いたクルーズ船内での隔離対策も同月19日で一旦の終止符を迎えました。しかし、80歳代の日本人男女2人の死亡者が出るなど、国内外に波紋を広げています。 厚生労働省は隔離対策を適切だったとしており、WHOのテドリス事務局長も想定の範囲だとコメントしました。果たして、日本政府の対応は本当に正しかったといえるのでしょうか。

搬送が遅れが死につながったか?

2月3日から横浜港に停泊していたクルーズ船で、新型コロナウイルスに感染した80歳代の日本人男女2名の死亡しました。男性は11日、女性は12日に病院に搬送されています。 厚生労働省は症状が確認された時点で速やかに搬送したとの見解を示しました。つまり、搬送の遅れはないとの判断です。 クルーズ船内のウイルス感染者は当初数名でしたが、わずか3週間足らずの期間に600人以上の感染が確認されました。搬送に遅れはなくとも、隔離対策そのものに対する疑問は拭いきれないのが現状です。

WHOは予想の範囲内

一連のクルーズ船対策についてWHOのテドリス事務局長は「想定の範囲内」との見解を示しました。その理由は約600人の感染者であれば、2%程度の致死率は想定できるといったものです。 加えて死亡された方の年齢を考えると、基礎疾患があったことも考えられるとしました。新型コロナウイルスについては、高齢者や持病を持っている人に危険であることが明らかになっています。 したがって、テドリス事務局長の見解は的を得ているといえるでしょう。しかし、高齢者を感染しやすい環境に乖離した日本政府の対応については言及されていません。