竣工の意味や築年数・完工・落成との違いや例文など解説します!

ビジネス用語

2019年4月2日

「竣工(しゅんこう)」は「建築、土木工事が終了すること」という意味の熟語です。不動産や建築関係の職種でないと、馴染みがないかもしれません。「竣工」の類語である「築年数」「完工」「落成」という言葉についても本文で説明しているので、不動産や建築について詳しくなりたい方はぜひご一読ください。

竣工とは

竣工

不動産や建設関係の仕事をしている方には馴染み深い「竣工」という言葉ですが、この言葉の意味を知らない方も多数いるかもしれません。これから不動産事業を始める方や賃貸物件を探している方は知っておきたい言葉です。 まず、「竣工」の正しい意味と英語表現について確認していきましょう。

竣工の読みは「しゅんこう」

竣工は「しゅんこう」と読みます。 「竣」は音読みでは「しゅん」と読みますが訓読みでは「おわる」「おえる」と読み、「仕事を終らせる・完了させる」という意味になります。「工」は「こう」「く」「たくみ」と読み、「ものを作ること」「手わざ」「仕事」という意味です。

竣工の意味は「建築、土木工事が終了すること」

「竣工」は「建築、土木工事が終了すること」という意味です。先述の「竣」「工」それぞれの意味からもこの言葉が理解できると思います。 「竣工」という場合は建築や土木関係の仕事のみで使われます。オフィスワークでタスクやプロジェクトが完了した時や、製造業などで生産工程が完了したときなどに「竣工」を使うことはありません。

竣工の英語は「completion」

竣工を英語にすると「completion」です。この単語は「complete(完了する)」という意味の動詞を名詞化した単語です。 ただし、「completion」を使う場合は「竣工」のように使う場面を建築や土木関係に限定する必要はなく、仕事が完了した時にはいつでも使えます。また「完了」という単語には「fulfilment」もありますが、これは「履行」「遂行」なのでやや意味が異なります。

竣工の類語は「築年数、完工、落成」

類義語

不動産や建築関係で使われる「竣工」の類語には「築年数」「完工」「落成」などがあり、それぞれ意味が異なります。 この見出しではそれぞれの意味の違いを説明致します。これから建築関係などの仕事をされる方はぜひ確認して、それぞれの言葉を正しく使えるようになっておきましょう。

竣工と築年数の違い

「築年数」は不動産が出来てから経過した年数のことです。つまり不動産が「竣工」してから何年経っているかを意味するのが「築年数」ということになります。 「築年数」は不動産価値を評価する時に非常に重視されます。戸建ての木造建築の場合、築年数が20年以上の場合は購入時の20%ほどの価値になります。 一方でマンションの価値の目減りは緩やかで、20年経過しても購入時の60%ほどの価値が残ります。

竣工と完工の違い

「完工」とは「工事が完全に終了したこと」を意味します。これは工事計画の作成・工事の準備・工事後の雑務などが全て終わったことを言います。 それに対して「竣工」はあくまでも「不動産の建設作業が完了したこと」のみを意味し、その前後の準備や雑務のことは考えていません。 ただし、実際の建設現場などでは「慣行」や「観光」などの同音異義語が多いため「竣工」を使うことが多いです。

竣工と落成の違い

「落成」の意味は「工事が完了して建物が出来上がること」なので「竣工」とほぼ同義と考えて問題ありません。 「竣工」は実際に建物を作る建設会社で使われることが多く、「落成」は建設会社に建設を依頼した施主が使うことが多いという傾向があります。 ただ、どちらの単語も「建物が完成した時点」という全く同じことを言っているので、不動産や建設関係の仕事をしているのでなければ区別する必要はありません。

竣工の対義語は「起工・着工」

竣工の対義語は「起工・着工」です。 「起工」は「工事を開始すること」という意味で、「着工」は「工事を開始すること、工事を始めること」という意味になるので、この2つは全く同じ意味です。 つまりここまでをまとめると、それぞれの単語が意味する順番は「起工・着工」→「竣工≒落成」→「完工」→「築年数」となります。どのシーンのことを言っているのかで使い分けられるようにしましょう。

竣工の使い方と例文

使い方と例文

ここからは「竣工」という言葉を使った具体的な例文を通して、意味をさらに深く理解していこうと思います。 「船の竣工」「建物の竣工」「竣工式」という3つのシーンを想定した例文を紹介しますので、ここまでの内容とともに意味を確認してみましょう。

船の竣工

船の製造が完了した時も「竣工」という言葉を使うことが出来ます。 ・リーマンショック時に一時下落した船の竣工数が、世界経済の回復とともに伸びた。 例文でも船の製造数という意味で「竣工数」が使われています。国土交通省のデータによるとリーマン・ショックの時点では竣工数は伸びていましたが、リーマン・ショック後に船の着工数が一時減り、経済回復に合わせて着工数・竣工数は回復しています。

建物の竣工

「竣工」は前述した通り不動産・建築に関する言葉であるため、建物に関する話題で最もよく使われます。 ・東京五輪の影響で選手村建設が始まり建物の竣工数が上昇した。 例文のように、東京五輪の影響で建物の着工数が上昇しています。こちらも国土交通省の2017年発表のデータによると1月時点の着工数が前年同月比で12%以上上昇しており、その影響で2018年までの竣工数も従来の数値を上回っていました。

竣工式

「竣工式」とは「新しい建物の完成を感謝して、神々に報告する式典」のことを言い、工事関係者や取引先などを招待して行われます。 ・名古屋の新工場の竣工、おめでとうございます。 例文では招待された取引先が、竣工式の招待者からの連絡に返信している状況が伺えます。竣工式は「神事」なので、「手水の儀」「祝詞奏上」「神酒拝戴」など、決められた行程で厳粛に行われます。

まとめ

まとめ

「竣工」は建設や不動産関係の仕事をしていない方には聞き慣れない言葉ですが、類義語も多数あります。この記事で紹介した意味を理解すれば、正しく使うことが出来るようになります。 これから建設・不動産関係の仕事に従事する方は「竣工」の意味をしっかり理解しておきましょう。


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