男女関係でトラブルか

黒崎愛海さんは、ニコラス・セペダ・コントレラス容疑者が2015年までの1年間、チリから筑波大学へ留学していたときから交際していました。ですがセペダ容疑者のストーカーのような行動を友人や家族が不安視していたこともあり、その後2人は別れています。 事件が起こったのではとされる12月4日の深夜に、大学寮近くでは叩くような物音がし、女性の叫び声も聞こえたという証言があります。事件前にはセペダ容疑者が彼女を脅かすような内容のビデオ投稿をしており、2人の間には男女関係のトラブルがあったのではないかとみられています。

チリ人元交際相手のフランスへの引渡しへ

ニコラス・セペダ・コントレラス容疑者は事件後にチリへ帰国し、翌日12月5日には国際手配されました。フランス当局は同月11日にセペダ容疑者の身柄引き渡しをチリに要請していると発表し、その後も幾度となくフランスと日本双方から働きかけを行いましたが、未だ実現していません。 やっと2020年4月2日にチリの最高裁がフランスへのセペダ容疑者の引き渡しを認めましたが、4月7日に容疑者が異議を申し立てたため最高裁の別の法廷で再審理される見通しです。

黒崎愛海さん家族の悲痛な叫び

チリ最高裁で2020年3月18日に行われた審理には、黒崎愛海さんの母親らが東京からビデオ中継で参加しました。母親は娘は真面目で努力家の優しい子で、家族思いであったと涙を流しながら意見陳述をしています。 加えて審問前には、チリへ「家族の思い」題した陳述書を送っています。黒崎さんの母親と妹2人が突然家族と会えなくなってしまった苦しい思いをつづっていて、事件から3年経過したことに対する無念が込められています。

留学生が犯罪に巻き込まれるケース

過去にも、日本人留学生が海外で犯罪に巻き込まれるケースはありました。例えば年々留学生が増えているフィリピンでは、2017年から2018年にかけて3回日本人が射殺される事件が起きているほか、スリや詐欺被害が報告されています。 1992年にはアメリカへ交換留学をしていた高校生、服部剛丈さんがハロウィンパーティーで間違えて訪れた家の住民に警戒され、銃殺された事件もありました。