生存者は7名 男の子の兄弟が奇跡的に助かった

「中華航空140便墜落事故」の生存者は日本人4名、フィリピン人1名、台湾人2名のわずか7名だけでした。140便は上昇操作中に失速し、やや斜め上を向いたまま後部側から墜落しました。生存者7名は機体前部に座っていたことが幸いして、偶然にも被害を免れたようです。 救助された日本人4名の中には2名の子どももいました。3歳と6歳の男の子の兄弟だったそうです。前部座席の大人も大半が死亡してしまったことを考えると、2人の子どもの生存は奇跡的と言われました。

中華航空140便墜落事故の原因

「中華航空140便墜落事故」は複数の要因が重なって起きてしまいました。原因は大きく分けて3つです。1つは操縦士の操作ミス、2つは機体の設計ミス、3つは設計ミスの機体を使用し続けた運用上のミスです。

操縦士による操作ミス

「中華航空140便墜落事故」で事故を起こした機体は、エアバス・インダストリー(現在のエアバス)の「A300-600型」という旅客機でした。 当時140便を操作していた副操縦士は、推力を調整するオートスロットルをOFFにするつもりが、誤ってゴー・アラウンド(着陸やりなおしモード)のスイッチを入れてしまったのです。副操縦士も機長もこの操作ミスには気づきませんでした。 操縦士の着陸操作に対して、自動操縦が相反する機体姿勢を保ったことから、最終的に140便は失速して墜落しました。

エアバスA300の機体の問題

エアバス「A300-600型」の自動操縦は、当時新しく導入されたシステムでした。この自動操縦システムのトラブルは、「A300-600型」の運用が始まった1984年の翌年から、数回にわたって起こっています。 一般的な旅客機の場合、一定以上の力が機体にかかると、自動操縦は解除されるようになっています。140便の機長も副操縦士もその認識を持っていました。 ところが「A300-600型」は自動操縦中のに操作しても自動操縦が解除されず、ゴー・アラウンドのモードで着陸しようとしても、操作を誤認して逆に上昇する仕様になっていました。