警察官ネコババ事件の概要について解説!1人の妊婦が冤罪被害者に!

経済

2019年10月26日

「警察官ネコババ事件」は一般の市民が抗うことのできない強大な権力を持つ警察が暴走したら、どのような結果になるのかを明らかにした事件でした。今回ビズキャリオンラインではこの「警察官ネコババ事件」をとりあげ、無垢な市民が犯罪者に仕立て上げられようとした経緯を詳しく見ていきます。

1分でわかる警察官ネコババ事件

警察官ネコババ事件の真相に迫る

  • 妊婦が現金入りの封筒を派出所に届け出た
  • 驚くべき警察組織による隠蔽工作
  • 新聞報道で事件が明るみになった

「警察官ネコババ事件」とは、現金入りの封筒を派出所に届け出た妊婦が警察署の陰謀で犯人に仕立てあげられる冤罪事件です。警察内部の犯行でしたが、事件の発覚を恐れた警察幹部が届け出た妊婦を犯人にしようと企てます。 事件を不審に思った新聞記者が特集記事を組んだことで、警察署の隠蔽工作が次々と明らかになります。

警察官ネコババ事件の概要

1988年2月ひとりの主婦が堺市の派出所に現金入りの封筒を忘れ物として届けました。しかし受け取った巡査が封筒に入っていた現金を着服します。 警察署は不祥事を隠すため、ありもしない証拠を並べて無実の主婦に自白を迫ります。この警察署の動きに気付いた読売新聞の記者が紙面に特集を組んだことで、事件が明るみになりました。では詳細を見ていきましょう。

事件が発生したのは1988年2月6日

1988年2月6日11時40分頃に主婦が大阪府堺南警察署槙塚台派出所に出向きます。落とし物の現金入り封筒を届けるためです。 対応した巡査は「その封筒は紛失届が出ています。」と答えて主婦の名前をメモに書き留めますが、本来渡すべき「拾得物件預かり証」は発行しませんでした。 落とし主の手元に戻った旨の連絡がないので、主婦が堺南警察署に電話を入れると「そんな封筒は受理していない。」との返事でした。封筒が何処かに消えてしまったのです。

一人の妊婦が堺南警察署に15万円入りの封筒の落とし物を届け出た

届け出た主婦のご主人は堺市でスーパーを経営しています。夫婦には2人の子供がおり、主婦は3人目の子供を妊娠していました。 そのスーパーの中で落ちていた15万円入りの封筒を拾った買い物客が店員に封筒を預けていました。スーパーで経理の手伝いをしていた主婦はその封筒を派出所に届けに行きました。その後落とした人が近所の男性だったと判明します。 落とした男性に現金が戻れば、何の問題もありませんでした。

担当巡査が着服、警察もそれを隠蔽した

当初ニセ警官が派出所にいて現金を受け取った可能性も浮上しますが、善意で届け出た主婦にも疑いがかかります。すぐに堺南署の刑事課長が主婦を事情徴収しますが、「シロ」と判断します。 しかし堺南警察署の幹部はその報告を聞き入れませんでした。主婦が無実であれば、派出所の誰かが着服したことになるからです。 担当した巡査が着服した可能性を指摘する刑事もいましたが、誰も深入りすることをせず事実を捻じ曲げようとします。

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