エクセルファイル内の「男性調整点」「現浪区分」「二次調整合計」の項目の存在

第三者委員会の調査によると、平成27年度の入学試験では志願表と調査票の配点が80点となっており、「現浪調整点」「男性」「女性」の項目が存在していました。 パソコンのエクセルファイルには、「現役受験生」「一浪」「二浪」「三浪」「四浪以上」などと区分ごとに配点が記されていたことも分かっています。 平成27年度の調査では、男女の点数差でもっとも開きがあったのは、現役受験生の男性が48点に対して女性が30点と18点もの差を設けていました。

平成30年度の試験では男女で80点もの差が生じていた

平成28年度の入学試験から「資質上の疑義」が評価項目に加わり「大きく問題がある」と認められた受験者は、評価点から最大で60点差し引かれることになりました。 平成29年度には配点が大きく変わり、「資質上の疑義」がマイナス160点となり、男女の差は60点と受験生の約86%の点数差と一致しました。 また、平成30年度には「欠席日数」が80点、「医師としての適格性」100点が評価項目となり、現役の男性が164点に対し、女性が84点と80点の男女差が生じていました。

不合格理由は「面接」「適性試験」としていた

聖マリアンナ医科大学の発表では、不正があったとされる二次試験では、適性検査の面接を参考に、小論文や面接でそれぞれ100点と点数化し選抜をおこなったと主張しています。 また、このことは受験前のオープンキャンパスや進学説明会などの機会を通じて周知しており、受験生も十分理解していたとの認識を示しました。 しかし、第三者委員会では、不合格理由は面接や適性試験の配点を不正に操作していたことは明らかであると指摘しています。

大学の上層部は差別の実態を把握していなかった

第三者委員会の調査報告書によると、入試委員会ら4人が不正な得点の操作を否定しており、同大学の上層部も差別の実態を把握していなかったため、不正の動機の解明には至らなかったとしています。 しかし、同大学が教育基本法や大学設置基準、アドミッション・ポリシーに基づいた入試を行っていなかったと断じています。 また、同大学ではこの様な性別や現浪区分による点数差は年々拡大しており、自校の教育理念に基づいた入試を行うという規範意識が薄れていったことが、問題を拡大させたと批判しました。