民主派が約86%の議席を獲得

今回の区議会選挙では、民主派が約86%の議席を獲得し圧勝しました。香港市内の大規模な抗議活動が続く中で行われた選挙は、政府に香港基本法の貫徹を求める香港市民の民意を示すものとなりました。 これまで区議会議員は政府への意見陳情程度の権限しかないため、市民の選挙への関心も高くはありませんでしたが、政府への抗議活動が続いていることで多くの市民が投票行動を起こしたと思われます。 香港基本法付属文書1第2条には、区議会議員等から選ばれた200名は行政長官の選挙委員になれるとあるため、今後は民主派議員の影響が強まることが考えられます。

投票者数は過去最高

選挙委員会は今回の選挙で有権者登録した約413万人にうち、およそ71%の人が投票したと発表しました。これは1997年に英国から返還されて以来の投票率で、区議会議員選挙史上最高といわれています。 投票は現地時間の午前7時半から始まり、香港全域18区議選の投票所には大勢の有権者が集まり長蛇の列ができました。 民間人権陣線(代表:岑子杰)を先頭に、林鄭月娥行政長官の指導力不足と抗議活動への対応の不満を訴える選挙戦は、過去最高の投票率で民主派が勝利を収めました。

中国王毅外相はけん制

25日、本土が強い影響力を持つ親中派が民主派に大敗したことを受け、来日中の中国王毅外相は複数のメディアに対し、「何が起きても香港は中国領土の一部であり、中国の特別区であることは明白だ」と述べました。 また、混乱が続く香港について「香港の繁栄と安定を傷つけようとする如何なる試みも達成されない」として、抗議活動へ断固とした姿勢で臨むことを改めて示しました。 25日の茂木敏充外相との会談では、「日本は香港の現状を大変憂慮している」と伝えたのに対し、王毅外相は「内政問題だ」と主張しました。