事件に直面し精神的なショックを負った職員に労災が認められた

「相模原障害者施設殺傷事件」が発生した2016年7月26日は、男性1名・女性3名の職員が当直していました。ケガをせずに済んだ職員もいましたが、事件を目の当たりにしたことで女性3名は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症します。 PTSDにより一時的に出勤が出来なくなった1名を、相模原労働基準監督署は労働災害として認定しています。その後PTSDを発症した残り2名だけでなく、男性職員も労災を申請し全員が認められました。

植松聖を退院させた精神病院が批判を受けた

「相模原障害者施設殺傷事件」を起こす前の2016年2月22日、植松聖は相模原市によって北里大学東病院に措置入院させられていました。事件後に当時の厚生労働大臣である塩崎恭久氏が措置入院の制度や運用が適切かどうかを再検証するよう指示したことで、病院に調査が入ります。 その結果、植松聖の措置入院に関わった精神科医の1名が、精神保健指定医資格の不正取得を行っていたことが発覚しました。さらに植松を退院させる際、病院側が退位後に必要なケアや復帰プログラムを検討していなかったことが明らかとなり大バッシングを受けました。

相模原障害者施設殺傷事件に対する海外の反応

「相模原障害者施設殺傷事件」は日本国内のみならず、海外でも様々な反応がありました。アメリカではホワイトハウスが「障害者施設での事件発生に強い嫌悪感がある」という声明を発表したほか、国務長官であるジョン・ケリー氏が「テロリズムの一種」と非難しています。 またロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、「無防備な障害者に対する犯罪が残忍かつ冷徹で衝撃を受けた」と弔電を出しました。さらにローマ教皇は命が失われたことに悲嘆の意を表明するとともに、困難な時における癒しを目的に祈りを捧げたそうです。

相模原障害者施設殺傷事件のような事件を二度と起こしてはならない

(画像:Unsplash

「相模原障害者施設殺傷事件」が発生した後、便乗したと思われる事件が起こっています。 2016年7月29日に無職の男が、横浜市の障害者就労支援施設を破壊するとメールを送って逮捕されました。容疑は威力業務妨害です。同年10月13日には茨城県で、同年11月10日には岡山県で同様の逮捕者が出ています。 3つの事件は実行を伴いませんでしたが、ヘイトクライムによる障害者殺傷事件は今後も起こる可能性があります。こうした事件が二度と起こらないように、政府や警察関係者だけでなく国民一人ひとりが考える必要があるのではないでしょうか。

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