懇願の類語「嘆願」との違いなど徹底解説します!

ビジネス用語

2019年4月21日

「懇願」は平温な日常ではさほど使いませんが、緊迫した大事な場面では使われることがある言葉です。今回ビジキャリでは「懇願」の意味や読み方、類語との違いなどについて詳しく解説します。「懇願」の英語表現や使い方なども例文を交えてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

懇願とは

懇願とは

「懇願」という日本語がありますがこの言葉には類義語も多く、意味を正しく理解できている方は意外と少ないです。 この記事では「懇願」の類義語や英語表現なども紹介しますが、使い方を間違えないようにまずこの見出しで言葉の正しい読み方や意味を理解しておきましょう。

懇願の読み方は「こんがん」

「懇願」は「こんがん」と読みます。それぞれの漢字の読みは、「懇」は音読みでは「コン」、訓読みでは「ねんごろ」と読みます。そして「願」は音読みでは「ガン」と読み、訓読みでは「ねがう」となります。 つまり「懇願」はそれぞれの漢字の音読みを合わせた読み方となっています。どちらも「懇親会」「願望」など日常的に使われる言葉で使われる読み方なので、すぐに覚えられます。

懇願の意味は「必死に頼みごとをするということ」

「懇願」の意味は「必死に頼みごとをするということ」です。それぞれの漢字の意味は「懇」は「真心がこもること」「非常に丁寧な様子」という意味で、「願」は「望みを満たすために頼みにすること」という意味です。 つまり「懇」と「願」の意味を合わせると「自分の望みを満たすために非常に丁寧に頼み事をすること」となり、ここから「必死に頼み事をすること」という意味が理解できます。

懇願の類語とそれぞれの違い

懇願の類語とそれぞれの違い

「懇願」の意味は「必死に頼み事をすること」でしたが、この「懇願」には類似する日本語が非常に沢山あります。 この見出しでは「懇願」に類似する日本語表現を6つ紹介します。それぞれの表現にどんな意味があるのかということと、それぞれの言葉が「懇願」とどのように違うのかを意識しながら読み進めてみて下さい。

懇願と嘆願の違い

「懇願」と「嘆願(たんがん)」の違いは「事情を説明する」という意味の有無です。 「嘆願」の意味は「事情を説明して熱心に頼み込むこと」という意味です。つまり自分の目的を果たすために自分が置かれている事情や協力してほしい旨を、丁寧に説明する意味が含まれます。 一方で「懇願」には「熱心に頼み込む」というニュアンスは含まれますが、「事情を説明する」という意味は含まれていません。

懇願と切願の違い

「懇願」と「切願(せつがん)」の違いは「頼み事」と「願い」の違いです。 「切願」の意味は「心から願うこと」という意味です。つまり「自分の果たしたい目的や願望を心の底から願う」という意味はあるものの、「人に頼み事をする」という意味はありません。 どちらも「願」が使われているので意味が類似していると思われがちですが、「頼み事」をしているのか「自分ひとりで願っているのか」で意味は全く異なります。

懇願と歎願の違い

「懇願」と「歎願(たんがん)」の違いは「事情を説明する」というニュアンスの有無です。 「歎願」は最初に紹介した類語「嘆願」と全く同じ意味です。つまり意味は「事情を説明して熱心に頼み込むこと」となります。 「歎願」と「嘆願」はどちらも「たんがん」と読み、意味も全く同じで漢字の表記が異なるだけの言葉です。2つの言葉を区別して使い分ける必要はありません。

懇願と懇請 の違い

「懇願」と「懇請(こんせい)」の違いは「心をこめているかどうか」です。 「懇請」の意味は「心をこめてひたすら頼むこと」です。「懇請」も「懇願」と同じように相手に頼み事をしていますが、そこに「心をこめて」という意味が含まれています。 「懇願」の場合は「必死に頼み事をする」という意味ではありますが、そこに「心がこもっているかどうか」までは読み取れません。微妙な違いですが覚えておきましょう。

懇願と請願の違い

「懇願」と「請願(せいがん)」の違いは「必死さ」と「誰に対して願い出るか」というニュアンスの有無です。 「請願」の意味は「目上の人に願い出ること」や、「公共機関に意見や苦情などの要請を行うこと」です。つまり「請願」の場合は願い出る相手が「目上の人」や「公共機関」と決まっています。 また「請願」の場合は「必死に頼みごとをする」という意味は無い、という部分でも意味が異なります。

懇願と哀願の違い

「懇願」と「哀願(あいがん)」の違いは「相手の同情に訴えるかどうか」の違いです。 「哀願」の意味は「相手の道場に訴えてひたすら頼み事をすること」です。ただ頼み事をするだけでなく、「相手に同情を求める」というニュアンスが含まれています。 「懇願」の場合は「必死に頼み事をする」という意味はありますが、「同情を求める」といういみはありませんので、この点で区別が必要になります。

懇願の英語表現

懇願の英語表現

「懇願」とそれぞれの類義語の意味と違いは理解できたでしょうか。少しずつ意味が異なりますが、明確に使い分けが必要な単語がほとんどなので、意味を区別できるようにしておきましょう。 ここからは「懇願」に相当する英語表現を2つ紹介します。どちらも「懇願する」と訳せる表現なので、しっかり覚えておきましょう。

懇願の英語①「crave」

まず1つ目は「crave」という英単語です。 ・He craves to be the top seller. (彼は営業成績トップになることを切に願っている。) 例文は「craves to+動詞の原形」で「〜することを懇願する」「〜することを切に願う」という意味になっています。もちろん「crave」の直後に目的語として名詞を持ってきて、「(〜を)懇願する、切望する」という意味で使うことも出来ます。

懇願の英語②

2つ目は「pray」という英単語です。 ・He prayed for a transfer to the marketing department. (彼はマーケティング部への異動を懇願した。) 例文は「pray for〜」で「〜を懇願する」という意味です。また「pray to〜」で「〜(神様など)に祈る」という表現や、「pray for pardon)で「許しを請う」という表現もあります。

懇願の使い方と例文

使い方と例文

「懇願」の意味や英語表現は理解できたでしょうか。類語にはいろんなニュアンスの言葉がありますが、それぞれの違いを理解しておく必要があります。英語表現は2語だけなのでしっかりと意味を覚えておきましょう。 最後にこの見出しで「懇願」を日本語で使う場合の例文を4つ紹介します。

「懇願される」

まず最初は「懇願される」という表現方法です。 ・取引先から代理手数料の値下げを懇願がされた。 「懇願される」とは「懇願する」の受動的な表現です。つまり「相手から必死に頼み事をされる」という意味になります。例文では「取引先から代理手数料の値下げを必死にお願いされた」という意味です。取引先に限らず誰かから必死にお願い事をされた時は、「懇願された」と使います。

「懇願した」

2つ目の表現は「懇願した」という表現です。 ・県庁に条例の改正を懇願したら応じてもらえた。 「懇願した」は「懇願する」の過去形の表現です。つまり、「必死に頼み事をした」というように、過去に頼み事をしたことを表現できます。例文では「過去に県庁に対して、条例の改正を必死にお願いした」という意味です。この表現も「必死にお願いする」が過去の表現になっただけなので、簡単に使いこなすことが出来ます。

「懇願する」

3つ目は最初は「懇願する」という最も基本的な表現方法です。 ・自分の努力もせずに人に協力を懇願するのは筋違いだ。 「懇願する」は最も基本的な使い方で、最初に説明したとおり「必死に頼み事をする」という意味です。例文でも「人に協力を必死にお願いする」という意味で使われています。この使い方は全くひねらずすぐに使える表現方法なので、しっかりと抑えておきましょう。

誰かに何かを懇願する際の文言

最後は「懇願」という言葉は直接使わないものの、相手に必死にお願い事をする際の表現方法です。 ・大変恐縮ですが、明日中に折り返し頂きたく存じます。 例文は「明日中に返信が欲しい」という内容を、相手にへりくだりながら懇願する表現になっています。「大変恐縮ですが、〜頂きたく存じます。」という表現が基本で、「〜」の部分にお願いする内容を持ってくることで使うことが出来ます。

まとめ

まとめ

「懇願」は「必死に頼みごとをすること」という意味で、類義語も沢山ありました。 「嘆願」「切願」「請願」「哀願」など様々な類義語がありましたが、全て意味が異なる言葉です。どの言葉がどんな意味かをしっかりと区別して正しく使えるようにしておきましょう。


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