JR福知山線脱線事故の運転手と車掌

JR福知山線脱線事故の直接的な原因は、運転手の操作ミスです。調査が進む過程で運転士が追い詰められた要因に、クレーム処理のため車掌が運転手との会話を切り上げざるをえなかったことがわかりました。

運転手は高見隆二郎

JR福知山線脱線事故を起こした運転手は、運転歴わずか11カ月の高見隆二郎さんです。事故当時は23歳でした。 事故当日、宝塚駅発の快速列車の乗務についた高見隆二郎運転手は、伊丹駅で停車ミスを起こしました。そのため正しい停車位置に修正する必要があり、そこから運行が遅れ気味で伊丹駅を出た時点で約1分30秒もの列車の遅れが生じていたとされています。 高見隆二郎運転手にとって伊丹駅でのオーバーランはJR西日本には知られたくないミスであり、遅れた運行時間を取り戻すため速度超過で列車を運行します。 そのことが脱線事故につながり、高見隆二郎運転手も事故で亡くなってしまう結末となりました。

車掌は松下正俊

JR福知山線脱線事故を起こした快速列車で車掌を務めていたのが、松下正俊氏さんです。すでにベテランでしたが、高見隆二郎運転手に伊丹駅でのオーバーランを過少報告するよう求められ、それを承諾しています。 社内電話でそうしたやりとりをしている最中、松下正俊車掌は乗客から列車の遅れに対するクレームを受け、高見隆二郎運転手との通話を中断しました。松本正俊車掌のその行動により、高見隆二郎運転手がさらに追い込まれたのではないかといわれています。 松本正俊車掌は生き残り、後に手記を発表しました。

JR福知山線脱線事故の現場のマンションの今

JR福知山線脱線事故で列車が激突したマンションには、当時47世帯が入居していました。事故によって倒壊の恐れがあったため、住民は順次マンションを離れていきました。その結果、空き家となりました。