最寄り駅からの徒歩時間にもこだわらなくてもいい

在宅勤務を前提にすれば、都心やその周辺への時間距離を気にしなくてもいいのと同時に、最寄り駅からの徒歩時間にもこだわらなくてもいいではないでしょうか。 毎日のことであれば、できるだけ徒歩時間が短いほうがいいに決まっていますが、週に1度、2度のこととなれば多少遠くなっても、運動がてら歩いてもいいのではないかという気になるかもしれません。 そうすれば、価格が安くなって、より広い家を手に入れることができます。 たとえば、図表3は、JR横須賀線・南武線、東急東横線の武蔵小杉駅エリアの徒歩時間別の平均価格を示しています。 全体平均をみると、徒歩3分以内と5分以内は7300万円台ですが、徒歩7分以内になると7200万円台に、徒歩10分以内は6700万円台に、徒歩15分以内は6100万円台に、そして徒歩20分以内は6000万円台に下がります。徒歩5分以内と徒歩20分以内を比較すると1300万円ほどの差があります。専有面積の広い3LDK~4LDKだとその差がさらに大きくなります。

これまでの既成概念にとらわれない住まい探しを

そう考えてくると、コロナ禍での住まい探しは大きく変化してきます。 多くの会社がある都心やその周辺により近い場所で、多少狭くてもガマンするしかなかったのが、時間距離の制約を取り外して、自由に選択できるようになったのです。既成概念にとらわれずに、ニューノーマルを前提に住まい探しを考えていいわけです。 そうすれば、格段に選択肢が広がるはずです。 ただ、深刻な問題となっている新型コロナウイルス感染症も、いずれワクチンや治療薬が開発されて終息を迎えることになるはずです。 そのとき勤務先の働き方がどうなるのか、その点を確認しておく必要があります。 在宅勤務が生産性の向上につながっている会社なら、半ば恒常的な制度として在宅勤務を継続するでしょうがそうでないケースもあるはずです。 そのあたりを読み違えると、「こんなはずではなかった」ということになりかねないので、十分な確認が必要です。