切磋琢磨(せっさたくま)の意味や使い方を解説!類語や英語表現も紹介!

ビジネス用語

2019年5月7日

「切磋琢磨」という四字熟語は、ビジネスマンだけでなく学生などにも向けられることが多いものです。何となく「頑張る」というニュアンスで理解している人も多いかもしれませんが、「切磋琢磨」には「頑張る」以上の意味が含まれています。今回ビジキャリでは「切磋琢磨」が持つ2つの意味や使い方、類語などについて解説します。「切磋琢磨」の英語表現もご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

切磋琢磨の読み方は(せっさたくま)

切磋琢磨の読み方

「切磋琢磨」は「せっさたくま」と読みます。 日常会話でも耳にすることが多く使用頻度も比較的多い言葉なので、音として覚えている人も多いと思います。「磋」「琢」はなかなか使うことはありませんが、書き方も簡単なので読み方も一緒に覚えておきましょう。

切磋琢磨の意味①「人と励ましたい競いあって向上すること」

切磋琢磨の意味

「切磋琢磨」には2つ意味がありますが、まずは「人と励ましたり競いあって向上すること」という、一般的に広く使われている意味を紹介します。 「切磋」は「努力を積み重ねること」、「琢磨」は「玉などをといで磨くこと」という意味です。2つの意味を合わせて「努力を積み重ねて技術を磨く」という意味になりますが、「切磋琢磨」という場合は「励まし合う」「競い合う」という意味が加わります。

使い方①切磋琢磨する

ここからは1つ目の意味で「切磋琢磨」を使う場合の例文を紹介します。1つ目の例文では「切磋琢磨する」という表現を紹介します。 ・学年問わず全員で切磋琢磨することで、全国大会に出場できた。 「切磋琢磨」には「仲間と励まし合う」というニュアンスが含まれているので、「切磋琢磨し合う」と言うと二重表現になってしまうので使う時は注意しましょう。例文でも競い合って協力してきた様子が表現されています。

使い方②仕事・ビジネスシーン

2つ目の例文ではビジネスシーンでの「切磋琢磨」の使い方を紹介します。 ・毎週営業部のメンバーで、新規契約数の確認と改善点の共有をするなど切磋琢磨してきた。 「切磋琢磨」は「励まし合ったり競い合って向上する」という意味でした。例文も毎週契約数を競い合いながらも、それぞれのメンバーの営業方法の改善点を出し合うなどして、協力してきたことが表現されています。

切磋琢磨の意味②「学問・道徳・技術などを磨きあげること」

切磋琢磨の意味

「切磋琢磨」には、あまり知られていない「学問・道徳・技術などを磨きあげること」という意味もあります。1つ目の意味は「人と励まし合い競いあって向上すること」という意味だったので使い分けが必要です。 1つ目の意味では自分以外のチームメイトなどと一緒に「協力する」というニュアンスが明確に込められていましたが、ここで紹介する2つ目の意味では「協力」というニュアンスは全くないことに注意しましょう。

使い方①「切磋琢磨してきた」

ここでも2つの例文を通して、「学問・道徳・技術などを磨きあげること」という意味での使い方を紹介します。まずは「切磋琢磨してきた」という使い方を紹介します。 ・大学の4年間、経営学について切磋琢磨してきました。 「切磋琢磨」してきたという場合は、「過去に時間をかけて学問・道徳・技術を磨き上げて来た」という意味になります。例文でも大学生活の4年間を経営学の勉強に当てて来たことが表現されています。

使い方②「ビジネスシーン」

こちらも2つ目の例文で、ビジネスシーンでの使い方を紹介します。 ・5年間実務経験を通して、マーケティングの知識とスキル習得に切磋琢磨してきました。 この例文では、会社の研修や独学で知識の習得をすると共に、会社の実務を通してマーケティングの技術を向上させてきたことが表現されています。ここで紹介している意味では、誰かと協力しているニュアンスが含まれていないことに注意しておきましょう。

切磋琢磨の語源・由来や本来の意味

切磋琢磨の語源・由来や本来の意味

次は「切磋琢磨」という言葉がどのようにして成り立ったのかを紹介します。 語源や由来は「切磋琢磨」という言葉の意味の理解を深めますので、この見出しもしっかりと確認しておきましょう。また、前の見出しで紹介した意味で使われる前の、元の意味についても紹介します。

語源・由来は「詩経 衛風・淇奥」より

「切磋琢磨」という四字熟語は、中国最古の詩集「詩経」の「衛風・淇奥」の中で「切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如し」と歌われたのが、意味の由来となっています。 この歌は、紀元前の中国「衛」の武公が将軍の地位についても奢らずに、民衆のために自分の至らない点を周囲の人に聞いて、その意見を真摯に受け止めて自分を高め続けた様子を読んだ歌です。

本来の意味

先に紹介した通り「切磋琢磨」の由来は自分の能力や人としての在り方を高め続けた武公の様子を歌った詩でしたが、元はその様子がそのまま「切磋琢磨」という言葉の意味になっていました。 つまり「人の上に立つものが、束ねる人や周囲の人に自分の至らない点を聞き、改めるべきところを改める」という意味がもとの意味になっています。そのため、本来の意味で言えば会社で管理職にいる人達などが使う言葉です。

切磋琢磨の類語・言い換え表現

切磋琢磨の類語・言い換え表現

ここからは「切磋琢磨」という言葉の言い換えの表現を紹介します。 「人と励ましたい競いあって向上すること」と「学問・道徳・技術などを磨きあげること」それぞれの類義語を紹介します。それぞれの意味と紹介する類義語がどの点で意味が似ていて、どの点で意味が異なるのかを意識して読んでみて下さい。

類語①「鎬(しのぎ)を削る」

1つ目は「人と励ましたい競いあって向上すること」の類義語ですが、「鎬(しのぎ)を削る」が類義語に当てはまります。 ・入社してから3年間、あの3人は売上成績で鎬を削ってきた。 「鎬を削る」とは「激しく競い合うこと」という意味です。時々「競い合って能力を高める」というニュアンスも含めて使われますが、本来「鎬を削る」に「能力を高める」という意味はないので、「切磋琢磨」と使い分ける必要があります。

類語②「精進する」「鍛錬する」

2つ目は「学問・道徳・技術などを磨きあげること」の類義語ですが、「精進する」「鍛錬する」が類義語に当てはまります。 ・会社のために、より一層精進してまいります。 「精進する」とは「一生懸命に努力すること」、「鍛錬する」は「厳しい訓練で技能や精神を強く鍛えること」という意味です。より「学問・道徳・技術などを磨きあげること」に意味が近いのは「鍛錬する」の方になります。

切磋琢磨の英語表現

切磋琢磨の英語表現

「切磋琢磨」を英語で表現すると「discipline」「work hard together」などが考えられます。 ・It was worthwhile to work hard together for the project's success. (プロジェクト成功のために切磋琢磨してきた甲斐があった。) 「discipline」は「鍛錬する」という意味なので、やや意味が異なります。

まとめ

まとめ

「切磋琢磨」は通常「人と励ましたい競いあって向上すること」という意味で使われることが多いですが、「協力」という意味を含まない「学問・道徳・技術などを磨きあげること」という意味があることも覚えておきましょう。 また類語についても、それぞれ「切磋琢磨」とどんな意味の違いがあるかを意識した上で理解しておきましょう。


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