周知(しゅうち)の意味や使い方を徹底解説します!

ビジネス用語

2019年4月10日

「周知」という言葉は主にビジネスシーンで使われます。日頃何となく使っている「周知」ですが、その意味や使い方を把握していない人は意外と多い言葉です。今回ビジキャリでは「周知」という言葉の読み方や意味、類語や英語表現などについて解説します。「周知」を使った具体的な例文もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

周知とは

周知

仕事では管理者によって様々な意思決定がされ、必要に応じて社員に対してその情報が伝えられます。また国や地方公共団体による決定も住民への情報伝達が行われます。 そうした時に使われる「周知」という言葉について、まずはこの見出しの中で基本的な意味や読み方を確認してきましょう。

周知の読み方は「しゅうち」

「周知」の読み方は「しゅうち」です。 「周」は音読みでは「シュウ」、訓読みでは「まわる」「めぐる」と読みます。「知」は音読みでは「チ」、訓読みでは「しる」と読みます。 つまり「周知」はそれぞれの漢字の音読みを合わせて読む単語になっています。どちらの漢字も難しい漢字ではなく、簡単に理解できる読み方なので読み間違いがないようにしましょう。

周知の意味は「広く大衆に知られること」

「周知」は「広く大衆に知られること」という意味の漢字です。 「周」には「十分に行きとどく」「すみずみまで行き渡る」という意味があります。つまり「まわりにいる人全員に十分に知られる」というイメージができれば、この漢字の意味が理解できると思います。 また「広く大衆に知られること」は受動的な意味ですが、「周知する」といった場合は「周りの人に知らせる」という能動的な意味になります。

周知の類語・英語

周知の類語・英語

「周知」は「広く大衆に知られること」「周りの人に知らせる」という意味の漢字でした。 この見出しでは「周知」と意味が似ている漢字と「周知」の英語表現について説明します。類語には「伝達」がありますが「周知」と「伝達」では意味合いが変わりますので使い分けができるようにしておきましょう。

周知の類語は「伝達」

「周知」の類語には「伝達」が挙げられます。 「伝達」は「意思・命令など、必要なことを伝えること」という意味の漢字です。「伝(デン)」は「つたえる」という意味で、「達(タツ)」は「ゆきとどく」という意味なのでこのことからも「伝達」という漢字の意味が理解できます。 「周知」は「広く大衆に」伝えるのが目的ですが、「伝達」は「考えや命令を伝えること」で、伝えるべき人に伝えられれば問題ありません。

周知の英語は「well known」

「周知」は英語で「well known」となります。 ・It's a well known fact that she is positive. (彼女がポジティブなのは周知の事実だ。) 「well」は「よく」で、「known」は「知られる」という意味です。つまり「well known」で「誰もが知る(周知の)」です。例文も彼女がポジティブなことは周りの人全員によく知られているということです。

周知の使い方と例文

周知の使い方と例文

ここからは「周知」を実際にどのように使うか、8つの例文を通して紹介していきます。 どの使い方も「広く知らせる」という意味は変わりませんが、具体的にどのような言い回しで使うのかを紹介します。ビジネスでも新しい取り決めを知らせる時などに使えるので、ぜひこの見出しの内容も確認して下さい。

例文①周知する

まずはもっとも基本的な使い方である「周知する」です。 ・社員を全員集めて、来期の戦略を周知した。 「周知する」という場合はここまでに説明したとおり、「周りにいる人全員に十分に知らせる」という意味です。例文でも社長が社員を集めて来期の戦略をプレゼンし、社員全員に戦略を理解してもらおうとしています。この場合は能動的な意味で「周知」が使われています。

例文②周知させる

次は「周知させる」は前の「周知する」と同じ意味ですが、誰かに「周知する」ことを任せる時に使います。 ・部下に利用料金の変更を、顧客に周知させた。 「周知させる」という場合は「誰かに周知することを任せる」という意味なので、例文でも自分自身で「周知する」ことはしていません。利用料金変更という重要なことを顧客全員にもれなく伝える作業を部下に任せていることが分かります。

例文③周知の事実

次は「周知の事実」という表現ですが、これは「知らない人がいないほど、周りに知れ渡っていること」という意味です。 ・彼が東大に合格したのは、周知の事実だ。 例文では、彼が「東大に合格した」という事実は周りの人全員が知っていて、知らない人がいない状態になっているということです。一般常識・大きな話題になった出来事・重要な発表などについて使われることが多いです。

例文④周知徹底

次は「周知徹底」という言葉ですが、これは「周知」を強めた表現です。 ・周知徹底するのには、労力がかかる。 「周知」だけでも「周りに広く知らせる」という意味ですが、「徹底」が付くことで「周りにいる人全員に漏れなくきっちりと知れ渡らせる」というニュアンスになります。そのため、ただ情報発信者が書面を掲示したり全員にメールするだけでなく、出来る限り知るべき人に伝わっているか確認をする必要があります。

例文⑤周知のとおり

「周知のとおり」は、既に周知されていることを示す時に使います。 ・周知の通り、給与体系が変更されています。 「周知のとおり」という場合の話し手の言葉には、「既に伝えていて知っていると思うので、ここでは割愛します」という含みがあります。例文の場合は「給与体系の変更については既にお知らせしていて、皆様知っていると思いますのでここでは細かくお話はしません」というニュアンスがあります。

例文⑥周知を図る

「周知を図る」は、「周知する」よりも漏れなく知らせるために試行錯誤している感じが出ます。 ・選挙日の周知を図った。 「広く知らせる」という意味は変わりませんが、「図る」と付くことで様々な策を講じるニュアンスが強くなります。同じ「周知」でも知るべき人にくまなく伝わるように様々な策を講じ、場合によっては伝わったか確認をするなど様々な手段をとったことを伝えたい時には「図る」を付けて表現しましょう。

例文⑦周知啓蒙

「周知啓蒙」は「人に正しい情報を与えて、正しい判断を促す」という意味です。 ・合成着色料が含まれていることを周知啓蒙している。 「啓蒙」とは「正しい知識を伝えて、合理的判断をするように促す」という意味です。つまり「周知啓蒙」は「正しい知識を持たない人全員に情報を与えて、合理的判断を促す」という意味です。例文では人体に害が出る可能性がある成分使用の事実を知らせて、商品を使わないように伝えています。

例文⑧周知致します

「周知致します」は敬意を払うべき相手に「周知」することを伝える時の表現です。 ・この件については、遅滞なく周知致します。 「致します」は「する」の謙譲語なので、発言の相手に対して敬意を示しています。例文では仕事で利害関係のある取引先や会議に同席していた上長に対して、決定事項を知るべき人への「周知」にこれからすぐに取り掛かることを伝えています。

まとめ

まとめ

「周知」は難しい意味ではなく、「周」「知」それぞれの意味を知っていれば「周知」という言葉も理解できます。 この記事では様々な言い回し紹介してきましたが、どれも「周りに広く知らせる」という基本的な意味に、それぞれ付け加えられた単語の意味が加わっているだけですので、正しく使えるようにしましょう。


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