「顰蹙(ひんしゅく)」の意味や「顰蹙を買う」の例文や類義語を紹介!

ビジネス用語

2019年4月26日

「顰蹙(ひんしゅく)」という言葉は日常でも多く使われています。しかし「顰蹙」の本当の意味や使い方がわからないという人も多いようです。今回ビジキャリでは「顰蹙」の意味や「顰蹙」を使った例文、「顰蹙」の類語などについて解説します。「顰蹙を買う」と間違いやすい「顰蹙を売る」などについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

「顰蹙」(ひんしゅく)の要点

  • 意味:「顔をしかめて嫌がること」
  • 由来:「眉間にしわを寄せる表情」
  • 例文:「オフィスでキーボードを強く打っていたら、知らぬ間に顰蹙を買っていた。」
  • 類語:「難色」「眉をひそめる」
  • 英語:「be frowned on〜」

顰蹙(ひんしゅく)の意味は「顔をしかめて嫌がること」

顰蹙

「顰蹙」は「ひんしゅく」と読む熟語で、「顔をしかめて嫌がること」という意味の熟語です。 それぞれの漢字の読み方は「顰」は音読みでは「ヒン」「ビン」、訓読みでは「ひそめる」「しかめる」と読み、「蹙」は音読みでは「シュク」「セキ」、訓読みでは「きわまる」「しかめる」「つつしむ」と読みます。 つまり、「顰蹙」は両方の漢字の音読みを並べた読み方をしていることになります。どちらの漢字も使用頻度が非常に少ない漢字なので、読み方をしっかりと覚えておく必要があります。

顰蹙の由来は「眉間にしわを寄せる表情」

顰蹙の由来

「顰蹙」の意味の由来は「眉間にしわを寄せる表情」です。 読み方に関する説明でも紹介しましたが、「顰」「蹙」それぞれの漢字は「ひそめる」と読むことが出来ます。「眉をひそめる」という表現があるように「ひそめる」とは「眉間にしわを寄せる」行為のことを言います。 つまり、「眉間にしわを寄せる」という意味を持つ2つの漢字を並べることで、「眉間にしわを寄せてしまうような嫌な出来事にたいして嫌悪感を示すこと」という意味になり、そこから意味が簡素化して「嫌がる」という意味で使われるようになっています。

顰蹙の誤った読み方は「ズワイガニ」

顰蹙の誤った読み方

「顰蹙」はよく「ズワイガニ」と間違って読まれてしまうことがありますが、「ズワイガニ」は漢字で「楚蟹」と書きます。 どちらの熟語も、「冠(漢字の上の方)」と「脚(漢字の下の方)」という成り立ちの漢字を並べているので、読み方を間違えやすい熟語になっています。 「顰蹙(ひんしゅく)」と「楚蟹(ズワイガニ)」の見分け方のポイントとしては、「顰蹙(ひんしゅく)」の「顰」の冠に「頻繁」という熟語の「頻」が使われていることです。これが分かれば読み間違えも少なくなります。

顰蹙の例文

顰蹙の例文

次は「顰蹙」を使った例文を1つ紹介します。例文の中で「顔をしかめて嫌がること」という意味が通るか確認しながら読んでみてください。

例文

  • オフィスでキーボードを強く打っていたら、知らぬ間に顰蹙を買っていた。

例文のように「顰蹙」は「買う」と一緒に使われて、「良識に反することをして人に嫌がられる」という意味になります。例文では、気になってしまう人が多いキーボードの音を大きく鳴らしていたことで、周囲の社員に嫌がられていたという意味になっています。

顰蹙の類義語

顰蹙の類義語

「顰蹙(を買う)」という言葉を由来と例文を交えて紹介してきました。漢字自体は難しいですが意味は簡単なので、しっかりと覚えておきましょう。 ここからは「顰蹙」の類語を2つ紹介します。「顰蹙」と意味が類似する点と異なる点を意識しながら読み進めてみてください。

難色

1つ目の類語は「難色」です。

例文

  • 先日の打ち合わせでヒアリングした内容に沿った提案をしたが、難色を示された。

「難色」とは「受け入れられない様子」「賛成できない様子」という意味です。例文のように後ろに「示す」を伴うことが多く、「難色を示す」で「受け入れられない・賛成できない様子を表す」という意味になります。 「難色」は「賛成できない」「受け入れられない」という「表情」を表現しているのに対して、「顰蹙」は「眉をひそめて嫌がる」のように「表情」と「感情」を表現している違いに注意しましょう。

眉をひそめる

2つ目の類語は「眉をひそめる」です。

例文

  • 取引先からのあまりにも過大な要求に、先輩は眉をひそめていた。

「眉をひそめる」とは「不安や嫌なことがあり、眉間にしわを寄せる」という意味です。例文では、取引先から受け入れがたい要求をされて「嫌だ」と感じたことで、眉間にしわを寄せていることを表現しています。 「眉をひそめる」では「眉間にしわを寄せる」という「表情」を意味しているのに対して、「顰蹙」では「嫌がる」という「感情」を表現しているという違いに注意しましょう。

顰蹙を買うの意味は「自分の言動が原因で人から軽蔑されること」

顰蹙を買うの意味

先述したとおり、「顰蹙」は「買う」と一緒に使われることが多いですが、意味は「自分の言動が原因で人から軽蔑されること」です。

例文

  • 仕事で失敗した後輩に心無い言葉を浴びせてしまい、顰蹙を買ってしまった。

例文では、失敗した後輩には通常気を利かせて励ますべきなのに、相手の失敗を攻め立てるような事を言ったことで、後輩や周りの人から軽蔑されたことを表現しています。 「買う」は、「反感を買う」や「恨みを買う」など、周囲の人に負の感情を起こさせてしまう時にも使われているので、一緒に覚えておきましょう。

顰蹙を売るは誤り

顰蹙を売るは誤り

「顰蹙を買う」は「周りから反感を買ったり軽蔑される事」という意味でしたが、その逆を意味するために「顰蹙を売る」というのは間違った表現です。「顰蹙」は「買う」だけと覚えておきましょう。 「顰蹙を売る」では「自分に対して反感を生んだり、自分自身を軽蔑させるような感情を起こす」ということを伝えようとしています。この意味を表現する場合は、「ケンカを売る」や「挑発する」などを使いましょう。 「顰蹙を売る」という表現は存在しませんので、この表現を使用していた方はこれからは使わないようにしましょう。

顰蹙を買うの例文

顰蹙を買うの例文

次は「顰蹙を買う」の例文を1つ紹介します。

例文

  • 彼女は人気のある男性社員に誰彼構わず声を掛けるため、周りの女性社員から顰蹙を買っている。

「顰蹙を買う」は「自分の言動が原因で人から軽蔑されること」という意味でしたが、この例文では主語である「彼女」が周りの女性社員に「軽蔑されている」事を表現しています。 この例文は、「人気のある社員に誰彼構わず声を掛ける」という節操のない「行動」を見て、女性からは好感を持たれない行動を気にせずやってしまうことを嫌気している様子が見て取れます。

顰蹙を買うの類義語

顰蹙を買うの類義語

「顰蹙を買う」は「自分の言動が原因で人から軽蔑されること」という意味ですが、この表現にも類似する表現があります。 この見出しではそんな「顰蹙を買う」の類義語を2つ紹介します。どちらの表現についても意味が似ている部分と異なる点を意識しながら読み進めてみてください。

反感を買う

1つ目の類似する表現は「反感を買う」です。

例文

  • 首相の独善的な条件提示が、周辺諸国から大きな反感を買った。

「反感を買う」とは「自分の言動によって、まわりから反発を受ける」という意味です。例文では自国の利益だけを追求しようと自国にとってのみ利益になるような条件を提示したことで、周りの国々から反発を受けていることが表現されています。 「反感」とは「その人の存在そのものや言動に対してい反発する感情」という意味です。それに「負の感情を持たれる」という意味の「買う」が付け加えられています。

不興をこうむる

2つ目の類似表現は「不興をこうむる」です。読み方は「ふきょうをこうむる」となります。

例文

  • あまりにも礼節を欠いた行動をとってしまったため、部長から不興をこうむってしまった。

「不興」とは「親や目上の人の機嫌を損ねる事」という意味です。これに「こうむる(被る)」という「何かが身に降りかかること」という言葉が加えられて、「親や目上の人に嫌悪感を抱かせてしまう・嫌われてしまう」という意味になります。 親から「不興をこうむる」場合には、「勘当される(親が子供と縁を切ること)」という類義語もあります。

顰蹙を買うの英語は「be frowned on」

顰蹙を買うの英語表現

最後に「顰蹙を買う」の英語表現を1つ紹介します。

Sound Listen the english sentence

We were frowned on the president of the client about our proposal.

取引先の社長は、こちらの提案に難色を示した。

「be frowned on〜」で「〜に眉をひそめられる」「〜から難色を示される」という意味になります。「顰蹙を買う」とほぼ同義と考えて問題ありませんが、厳密にはやや意味がずれます。 「顰蹙を買う」には他にも「to make someone disgusted」と表現出来ます。

まとめ

まとめ

「顰蹙」は日常的に見る漢字ではないので読むのが難しいので、これを機に覚えておきましょう。 また「難色」「眉をひそめる」「反感を買う」「不況をこうむる」という類似表現も紹介しましたが、それぞれのニュアンスも踏まえて、正しい言葉を使えるようにしておきましょう。


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