WHOの対応に不満を募らせていたトランプ大統領

トランプ米大統領は2019年12月末に中国武漢から発生したコロナ禍について、当初から中国政府の対応を批判していました。さらに中国寄りの体制のWHOが、新型コロナウイルスを過小評価し続けた件についても、トランプ米大統領は不満を募らせていました。 再三の改革要請にもWHOが応じなかったことから、トランプ米大統領は今回のWHO離脱に踏み切ったようです。

台湾の参加を認めないことが引き金か?

トランプ政権とアメリカ議会(日本における国会)はWHOに対して、年次総会に台湾を参加させるように呼びかけていました。台湾は蔡英文政権の発足以来、中国の妨害で参加できていません。 これが親米政権の台湾を排除する構図であることから、トランプ米大統領はWHOの親中国体制に不信感を強め、離脱を決意した可能性があります。

中国との対立がさらに強まる可能性

アメリカと中国はいずれも、世界的影響力の強い超大国です。両国は軍事や政治、経済のあらゆる面で主導権を奪い合っており、対立しています。コロナ禍をきっかけとする今回のWHO離脱は、アメリカと中国の対立をさらに深める可能性があります。