犯行の動機:縄張り問題

山本節哉容疑者が犯行に及んだ背景には厳しい縄張り問題がありました。1992年に「暴力団による不当な行為の防止等に関する法律」が施行されてから資金繰りに苦慮しています。 東京都足立区には山口組第三次団体があり、友好関係を築いていますが第二次団体が移転してくるとなれば話は別です。 松葉会の二次団体に属する山本節也容疑者が脅威を感じていたのは必然であり、老舗団体の意地を見せる意味で先制攻撃を仕掛けたのが動機です。

暴力団の抗争で多い攻撃手段:車両による破壊行為

暴力団同士の抗争といえば拳銃や日本刀を思い起こす人も少なくありません。しかし最近では車両による破壊行為が主流となっています。車両による破壊行為は相手に捕まってしまうリスクも大きい手法ですが、なぜ最近の暴力団は車両による破壊行為を行うのでしょうか。

近隣住民を巻き込むリスクを減らす

ダンプなどの車両による破壊行為に変化している理由の一つに近隣住民を巻き込むリスクを軽減することがあります。 暴対法が施行されてからは事務所を借りるにも苦慮しています。ただでさえ立ち退きを求められることが多い中、地域住民を巻き込んで刺激したくないのが本音です。 万一一般市民を抗争に巻き込んでしまえば、間違いなく懲役刑は重くなり賠償問題も発生します。こういった要因がダンプなど車両による破壊行為に変化している理由だといえます。

銃刀法に抵触しないため罪が重くなりにくい

古い任侠映画における抗争シーンでは拳銃や刀などの刃物が使われています。実際の抗争事件においても以前はこれらの武器が使用されていました。 ところが山一抗争など暴力団による度重なる抗争事件が勃発したことから、銃刀法が改正され違反すると重い罪が待っています。 つまり暴力団は銃刀法と暴対法によって厳しく取り締まられており、拳銃や刃物を簡単に調達できなくなりました。その点ダンプなどの車両であれば比較的簡単に調達できることから犯行に使われるケースが激増しています。