一審・控訴審では死刑判決

裁判において被害者男性からはいずれも青酸化合物が見つかっており、被害者が自殺に及ぶ正当な理由がないことから犯行時に被害者と一緒にいた筧千佐子被告の犯行が認定されました。 一審において筧千佐子被告の精神鑑定が行われ認知症と診断されましたが、裁判所は事件当時は彼女に認知症はなく完全に責任能力があったとしました。

被害者遺族が民事訴訟

遺族のうち2人が損害賠償を訴えていた民事訴訟で、京都地裁は被告に2,640万円の支払いを命じました。 遺族は刑事裁判の中で賠償を求めていましたが、筧千佐子被告側が異議を申し出たため民事裁判に移行していました。

高齢者による犯罪の闇深さ

この事件の闇の深さは二つあります。筧千佐子被告は70歳を超えています。一つ目の闇はこのような高齢の彼女を犯行に走らせた心の中の闇です。犯行の真の動機は一体何だったのでしょうか。単に金への執着だけでは語りきれない何物かの存在が不気味です。 もう一つの闇はこのような見え透いた彼女の犯行に容易にだまされてしまう資産家高齢男性の心の闇です。だまされていると薄々わかっていてもなびいてしまう深い孤独感は深刻です。